附属中活動

2030年の日本のエネルギーミックスについて考える

11月15日(水)3年生の社会科では「資源・エネルギー問題」の単元の中で「電気でSDGsを達成できないか」に注目して学習を進めています。本時は、「2030年、日本のエネルギーミックスはどうあるべきか?」という学習問題について、各自が考えたオリジナルのエネルギーミックスの円グラフを説明し、エネルギーミックスを考える上で大切なことを探りました。生徒からは、「安定性」「安全性」「現実性」「持続可能か」などたくさんの大切にしたい視点が出てきました。授業後半では、政府が目標として示しているエネルギーミックスを自分の考えたエネルギーミックスと比べたり、自分たちが見つけた大切なことの視点から見て政府の目標はどうか検討したりしました。以下は生徒のふり返りです。

「エネルギーミックスの割合だけではなく、エネルギー自給率も考えていかなくてはならないと思った。将来的にある程度は自国でエネルギーを賄えるようにしないと困ってしまう。環境への影響と効率をうまく考えて発電方法を考えることが大切だと思った。国の目標で太陽光発電の割合が高い理由を知りたくなった。現実性と安定性もしっかり考えていかないと、結局実現できなくなってしまう。また、再生可能エネルギーは発電時にはCO₂を出さないけれど、発電するための設備を作る際に環境を壊してしまうこともあるから、よく考えていくことが大切だと思った。世界で考えると、先進国は余裕があって再生可能エネルギーを使えるけれど、発展途上国は自分の国を発展させるので精一杯で環境のことなんて考えている場合ではないと思う。そうなると、なかなか世界中で再生可能エネルギーを普及させて二酸化炭素の排出量を減らすというのは難しいと思った。」

 中学3年生まとめの社会科の学習は、まさに「地理」「歴史」「公民」の全てが関連した地球規模で考えていく必要のある内容ばかりです。その難しさを感じるとともに、どうすればよいか熱心に議論する生徒たちの今後の学習が楽しみです。

    

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