お知らせ

令和6年度 SSH【基礎枠・先導改革Ⅱ期】の指定を受けました
         (指定期間:令和6年4月1日~令和9年3月31日)

フォトアルバム(メニューの「アルバム」より抜粋)
本校におけるスーパーサイエンスハイスクール

 信州の自然環境ではぐくまれた豊かな感性を伸ばし、将来国際的に活躍できる主体性・創造性に満ちた生徒を育成するための小学校・中学校・高校・大学・研究機関等が一丸となった教育活動の研究開発を行っています。
 本校では、平成4年に県内初の「理数科」設置以来、「課題研究」として伝統的な探究活動を行ってきました。平成15年のSSH指定をうけて、屋代高校に限らず、長野県全体の理数教育の拠点として活発な教育活動が行われております。
 また、理数科だけでなく普通科・附属中学校の生徒を含めた全校生徒を対象とした、SSH活動を広げています。
普段の授業でも実験・実習をふんだんに取り入れ、大学・研究所・博物館などと連携した高度で刺激的な特別授業や講演会が活発に行われています。
 特に、時代のニーズに合わせ、「自らが課題を持ち、自ら解明し、自らはっきりと表現する」プレゼンテーション能力の育成に努めています。そのために、附属中学校では学校設定科目「科学リテラシー」があり、高等学校1年生には学校設定科目「一人一研究」「一人一研究α」を開設して、全員が自由なテーマで研究・発表を行っています。なお、2学年では従来からの理数科「課題研究」に合わせて、平成29年度から普通科での「課題探究」の取組が始まりました。「一人一研究 & 一人一研究α(1学年)」が活かされる協働的なプログラムとなります。課題研究においては、大学や企業、卒業生などの協力を得ながら、研究の専門性を高める取組にも力を入れており、科学技術人材の育成に努めています。

 現在、SSH第5期の指定を受け、成果の普及や地域貢献など、理数教育のリーディング校としての役割をしっかり果たせるよう、研究開発を進めていまいります。

 

最新の活動状況につきましては、「活動報告」をご覧下さい。

新着情報
実施日時 7月30日(火)~8月1日(木)  2泊3日 実施会場 福島県立福島高等学校、東北大学工学部、筑波実験植物園、国土地理院・地図と測量の科学、CYBERDYNE STUDIO 参加生徒 高校1年6名、高校2年33名 計39名 内  容  (1) 福島県立福島高等学校との交流会  本年度は二部構成での交流会となりました。 一部目は福島高校生徒、屋代高校生徒混合4名のチームにより、乾燥スパゲティーとマシュマロを用いたタワー作りを行いました。タワーの高さを競う競技形式で各チームは打ち解け合いながら工夫を凝らしていました。 二部目は2グループに分かれ、各校の課題研究ポスターの見学・発表を行いました。一部目でお互いに打ち解けていたためか、盛んに質疑応答がなされ、今後の研究活動によい刺激となりました。   (2)東北大学生(屋代高校OB)との交流 屋代高校卒業生の6名の先輩との座談会を行いました。大学生の自己紹介の後、6グループに分かれ、交流を行いました。高校生の質問に答える形で進められ、課題研究に関することや勉強方法やそのスケジュールなど積極的に先輩に質問していました。大学での様子を垣間見ることにより、研究や学習に対するモチベーションの...
実施日時  7月23日(火)~24日(水) 実施会場  東京大学木曽観測所 参加生徒  高校2年理数科 講  師  東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所       助教 高橋 英則 氏                  東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター       特任助教 今井 正尭 氏       信州大学理学部 学部4年 魚村 直人 氏、 稲井 天 氏(TA) 内  容 「寝覚めの床」見学 1日目 ① 講義 ② 構内見学(105cmシュミット望遠鏡の見学) ③ 実習1 「視角をつかって距離を測る」 ④ 実習2 「銀河までの距離を測る」 ⑤ 実習3 「宇宙の年齢を求める」  2日目 ⑥ 発表会(Googleスライドを用いたグループ発表) ⑦ 講評 木曽観測所へ向かう途中に立ち寄った「寝覚の床」では、花崗岩の白い河床と、その花崗岩に発達した方状節理を確認、及びエメラルとグリーンの木曽川を観察することができました。 木曽観測所での「星の教室」では、木曽観測所の概要説明の後、構内の見学をしました。観測所の誇る巨大望遠鏡(105㎝シュミットカメラ)も見学させていただき、その大きさに圧倒されました。 実習は「宇宙...
実施日時  7月17日(水) 実施会場   屋代高校 参加生徒  3年 普通科 オンライン交流校       嘉義女子高級中学 内  容 【英語による研究発表会】 2年次までに各グループで行った課題探究の成果を英訳して発表を行いました。発表会は司会進行を生徒が行い、運営しました。また、聴衆となった生徒たちからも積極的な質問が上がるなど活発なディスカッションが行われました。 【台湾の高校生とのオンライン交流会】 同時並行で、本校の6グループが台湾の高校生とオンラインで探究成果を発表しあう交流会を行いました。相手校も6グループが集まり、それぞれの発表を聞き、質疑応答を行いました。 <生徒感想> ・「英語で発表することで普段の発表とは異なって、より一層内容に気配ることができた」 ・「貴重な経験だった」 ・「相手校のアイデアや発想に興味がわいた」 ・「発表時間が5分と短く、もう少し長い方が充実して内容を伝えられたと思う」
  実施日時  6月22日(土) 実施会場   長野県上田高等学校 講  師  瀧澤郁雄 先生「高校生に伝えたい国際協力」 本校参加者 発表生徒2名 内  容    本校からは2名が参加し、第三分科会(教育格差・貧困などの国内外の課題に対し行動する)にて「子供たちの科学への興味と関心を引き出すには」というテーマで発表を行いました。 内容は、日本における理系進学者が諸外国に比べて著しく低いことが、幼少期の体験不足にあると考え探究を進めたものです。実際に企画した2回の科学教室、そのアンケート結果とともに、科学への興味を引き出す方法に関して考察を行いました。  <実施所感> 各分会に分かれてのディスカッションは、理系進学者を上げる方法について他校の生徒と考えを共有しました。最終的には文系と理系とは何かという問いも生まれてきました。同分科会で当日発表・議論を行った中に、アニマルウェルフェア・国際協力の在り方・化粧文化についてなどの幅広いトピックがあり、良い刺激になりました。  <生徒感想> ・自分たちの考えるより良い社会を実現するために、プランの改善点などを高校生たちがみんなで考えることができるのが良かった。 ...
実施日時  6月11日(火) 実施会場  多目的教室 参加生徒  高校2年理数科 講  師  運営指導委員の先生方 (同窓会長、教育委員会高校課の先生、信州大学工学部、教育学部、繊維学部の先生、長野県立大学大学院の先生、長野電子工業株式会社技術部長など) 内  容     昨年度まで運営指導委員会終了後の自由に校内の授業参観していただく時間となっていたが、研究において専門家の方々が多いので、今年度からは2年7組課題研究のテーマ設定へのアドバイスをいただく時間としました。生徒達のテーマ紹介では各グループが2分以内でスライド発表し、その後、各グループがブースに運営指導委員の先生方が訪問する形式で活発にアドバイスをいただきました。 <講師の先生より> いろいろなテーマ案があってとても楽しかった。研究成果を見るのが楽しみだ。 <生徒感想> ・研究の方針を決めるうえでとても参考になったため、来年以降も続けて欲しい。 ・いろんな分野の人に意見をいただいてとても今後の活動につながる良い機会になりました ・まだ、研究のしかたが曖昧な所があったのですが、アドバイスをしていただきやるべきことの優先順位を整理するこ...
実施日時  6月29日(土) 実施会場  屋代高校理科実験室 参加生徒  高校1・2年理数科 実験内容  ・炭酸ジュース作り ・雪の花 ・炎色反応 ・ケミカルライト ・カルメ焼き  ・疑似火山 などなど 内  容 今年の鳩祭は、入場制限などは行われず、外部からの来客者が多く来校されました。科学の教室(理数科展)はその中の一つのイベントとして行われました。理科実験室にて満員の観客たちの前で、見せ方を工夫して様々な不思議現象をお見せして、驚いたり感心したりしてもらいました。何が起きているのか科学的な説明にも力を入れました。ここで楽しんだ子供たちが本校理数科を目指してくれると良いなぁと思います。 <生徒感想>高校生 ・実験の内容を予定と違うものに変更したりなど、完璧な準備とはいえなかったが、できることを優先してなんとか本番を迎えられた感じだった。 ・試行錯誤して色々な実験を行ったことが最も印象に残っています ・お客さんの中でも小学生の皆さんに楽しんでいただける実験をすることができた。家でも簡単にできる実験を発表することができたので科学にもっと親しみも持ってもらうチャンスができたと思う。 ・理数科展を通し...
実施日時  6月19日(水) 実施会場  屋代高校附属中学校(中学1年)屋代高校(高校1年) 屋代高校パソコン室(高校1年理数科) 講  師  小口祐一 教授 (茨城大学教育学部) 内  容 「ICTを活用した統計的探究-統計グラフコンクールの重要ポイント-」という演題でご講演いただきました。長野県統計グラフコンクールに出品することを目標として、PPDACサイクルについての解説を受けた後、具体的な問題でデータ分析の手法や仮説検定の考え方について教えていただきました。さらに、昨年度のコンクールの入賞作品を見ながら、各作品の優れている点を解説していただきました。統計グラフコンクール作品の雰囲気と応募への動機づけになるとともに、データをグラフ等に可視化することによって、調査結果の分析、論理的な考察が可能となることを学びました。 この後、理数科1年生はパソコンのエクセルを用いてSSDSE(教育用標準データセット)から箱ひげ図やヒストグラムを作成、分析する演習を行いました。膨大な数値ファイルから簡単に様々な種類のグラフを作成でき、生徒から感動の声があがりました。 <講師の先生より> 附属中学校生の皆さん、統計的探究...
実施日時  11月30日(木)実施場所  屋代高校3棟2階理科講義室 附属中学校講義室講  師  横山祐典 教授(東京大学 大気海洋研究所 高解像度環境解析研究センター)Jody Webster 教授 (シドニー大学)参加生徒  2年理数科(39名)、シドニー研修参加者(10名)、附属中3年(80名)内  容   午前は両先生が揃って2年理数科対象の講義を行い、午後はシドニー研修参加者対象にWebster先生が話していただき、中学3年生対象に横山先生に講義していただきました。 2年理数科対象には、地球温暖化を題材に、横山先生の大学での研究成果を交えながら講演をしていただきました。COP28で国連までが阻止しようとしている温暖化の科学的根拠は何なのか。様々な方法で世界的に得られたデータを示しながら、生徒と対話を交えながら説明していただきました。実際に観測機で測ることのできない過去の気温や、二酸化濃度については、古文書・木の年輪や海中の珊瑚・南極氷床コアの気泡分析、年代の測定には放射性同位体である炭素14を使うなど、多種多様な手段が用いられていました。二酸化炭素濃度と平均気温の間には確実な相関があり、現在は人為的影響があり二酸化炭...
実施日時  11月12日(土)実施会場  信州大学理学部(松本キャンパス)参加者   2年:普通科7名 理数科7名 1年:普通科8名 理数科8名日  程  10:00~12:00 筆記競技  物理・化学・生物・地学・数学・情報    13:30~15:30 実技競技  作成、コンテスト内  容筆記試験は、理科(物理・化学・生物・地学)、数学、情報の中から、修得した知識をもとにその活用について問う問題で、知識に加えて思考力や論理的な記述力を必要とする内容でした。本年は昨年度より1チーム多くエントリーして望んだが、結果は思うように振るいませんでした。 実技競技は、理科、数学、情報にかかわる実験、実習、考察など、科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力やコミュニケーション能力などにより課題を解決する力を競い合うものでした。そして、1チームを二つに分け、それぞれコンテストを行いました。課題は、段ボール箱・ボール紙を細工し、紙の弾性力を利用して、粘土玉を指定された目標位置に置かれたコップに入れるというものでした。弾性力をいかにうまくコントロールするかが鍵で、生徒たちは苦戦を強いられたようでした。 総合順位は、...
実施日時  11月2日(木)実施会場  上越科学館 糸魚川フォッサマグナミュージアム・ジオパーク講  師  永井克行氏(上越科学館 館長) 郡山鈴夏氏(フォッサマグナミュージアム)参加生徒  2学年理数科(39名)内  容上越科学館 (サイエンスショーの見学・実験室での体験実験)サイエンスショーでは、酸化・燃焼の実験で、物が燃えるには酸素が必要という、ごく初歩的なテーマを取り上げて、大きな丸フラスコに酸素を入れ炭素を燃焼させる実験や、二酸化炭素から酸素を奪って燃焼するマグネシウムのドライアイスのランタン実験、最後に水素爆発の実験を行いました。歓声の上がる実験で締めくくる科学ショーを体験した後、4人1班で過冷却水とアルミ缶の中でダイヤモンドダストを発生させて観察する実験を行いました。フォッサマグナミュージアム(講義・館内展示見学・構造線見学)フォッサマグナ形成・糸魚川構造線などについての講義をしていただいた後、館内の展示物の見学をしました。次にバスで移動し、約1時間をかけて、溶岩の流れや糸魚川-静岡構造線の断層等を実際に見学しました。<生徒感想>・とても楽しかったです!学校で学ぶだけではなく...