活動報告

活動

SSH 「アカデミックサイエンス」物理連携講座

  10/11() SSHアカデミックサイエンス物理連携講座として、横山祐典先生(東京大学大気海洋研究所 高解像度環境解析研究センター環境解析分野教授)をお招きし、「科学で探る過去の気象・環境」と題しご講演をいただきました。

 横山研究室で分析に使っているサンプル(殆ど自分たちで採取)を、レーザー照射高分解能誘導プラズマ質量分析装置、加速器質量分析装置などで地球科学的なデータを抽出していることを知り、環境問題に関して様々な分析方法があることを学んだ。また、それらのサンプルを実際に手にしながらの講義は、生徒自身の興味関心が引き立てられた。ひとつの研究テーマでありながら様々な学問や知識の中で研究が進められていることを、今後の課題研究等に生かしてもらいたい。

SSH事業 「野外観察実習」(1学年全員)

 8/25() 1学年対象の「野外観察実習」を実施しました。「野外観察実習」は、クラスごと選択したコースにおいて日頃味わえない自然を五感で感じ取り、専門のインストラクターのご指導のもとに自然の見方を学び、同時に郷土の自然の豊かさを味わい知る機会になることをねらいとしています。今年度は、新たに信州大学志賀自然教育園をコースに加え、全6コースで実施しました。

 環境と自然が重要視される現代社会にあって、格好の学習機会になったと思います。

コース

 ・信州大学自然教育園 

 ・八島湿原(霧ヶ峰)

 ・志賀高原(大沼池周辺)

 ・乗鞍高原(乗鞍自然保護センター)

 ・上高地(上高地ビジターセンター)

 ・戸隠地質化石博物

SSH「信州大学工学部研究室訪問」

 8/18(木)SSH事業「信州大学研究室訪問」を実施しました。7つのテーマに分かれ、各テーマ4~8名のグループで実習を行いました。大学の先生方や大学院生に指導していただきながら、各研究室で行われている専門分野において実際に行われている実験・実習などを体験しました。また、大学院生との交流や学食を利用しながら大学の雰囲気を味わいました。

実習内容

・「酵素を用いて異性化糖を作る」

・「環境にやさしいエコ水車発電~高校物理で発電のしくみを理解しよう」

・「UMLモデリングによるシステム開発:プログラムを書かないロボット制御」

・「電子回路入門-電子スイッチ,夜間灯,電子時計を作製しよう-」

・「マシニングセンターによるNC加工実習」

・「測量実習体験 ~2点間の高低差をはかろう~」

・「光るコスメティックマテリアルの化学合成と電子顕微鏡観察」

青少年のための科学の祭典2016上田大会に参加

 8/6()理系進学希望者と、将来教育関係の職を希望している高校1年生の生徒9名が「青少年のための科学の祭典2016上田大会」に参加しました。大会では、来場者(主に小学生およびその保護者)にペーパークロマトグラフィーによるサインペンの色素の分離を体験してもらい、クロマトグラフィーの原理を理解してもらうことでした。相手が小さい子供であることを念頭に、「どのような言葉の使い方や手法を使えば、よりわかりやすく伝えることができるか」ということを考えながら、自分たちの手でペーパークロマトグラフィーの原理を説明することができました。

 この体験を機会に、今後の科学に対する関心や知識、教育関係への興味が大きくなることを期待しています。

SSH 「東京大学木曽観測所天文学研修」

 7/29()から30() SSHアカデミックサイエンスとして、東京大学木曽観測所天文学研修に行っていきました。

 木曽観測所のシュミット望遠鏡を見学後、宇宙年齢測定という大きなテーマのもと、視角を使って銀河までの距離を測定しました。その後、銀河の後退速度を利用して、グループ毎多くの議論をしながら時間をかけ、宇宙年齢の計算をしました。次の日はグループによるプレゼンテーションを実施。
 この2つ日間で、これから行う課題研究を手法、まとめ方を学ぶことができました。


SSH 「アカデミックサイエンス」(物理連携講座)

 7/19() SSHアカデミックサイエンス(物理連携講座)として、山口 真先生(理化学研究所 強相関理論研究グループ 特別研究員)、玉手修平先生(国立情報学研究所 特任研究員)、針原佳貴(東京大学大学院博士後期課程2年)の3名の先生をお招きし、「量子ってなに?」と題し、量子力学についてご講演いただきました。

 量子力学とは高校物理で扱わない分野で、生徒にとっては難しい講義となりましたが、講師の先生方の分かり易い説明に興味を示し、ヤングの実験等に興味をもって取り組んでいました。またその理論が最先端の科学にどのように活用され、研究されているのかという話も、生徒にとって興味深い内容であり、量子力学に興味を持つきっかけとなりました。

SSH 「サイエンスラボ」

 6/28(火)に本校理数科1年生のみなさんが、SSH「サイエンスラボ」の一貫として、総合教育センターにて実施された先進的技術を学ぶ教育研修に参加しました。
 研修は、①バイテク基本操作と画像データ活用 ②液体イオンクロマトグラフィーの取扱と分析、③産業用ロボット技術、④モーションキャプチャとアニメ作成の4つあり、今回はこの内の2つの実習を行いました。次回10月に実施できかった項目を研修し、生徒は上記のすべての研修を行うことになります。
 この研修が今後の「一人一研究」に生かされることを期待しています。

SSH 「グローバルサイエンス」

 6/16(木)3学年理数科対象にSSH事業の一貫として「グローバルサイエンス②」の授業が行われました。1回目に引き続き、信州大学工学部教授、デービット アサノ先生をお招きし、関数・グラフと画像処理の方法について英語での授業を受講しました。
 数学的な処理方法を英語で理解する難しさはありましたが、生徒のみなさんが真剣に問題に取組んでいる姿がみられました。

SSH米国海外研修

米国海外研修 12月13~18日 米国サンフランシスコ市郊外 生徒8名(理数科6名,普通科2名)が参加しました。1日目・2日目はヨセミテ国立公園では雪の中フィールドワークを活かした自然観察学習,3日目はスタンフォード大学,NASA,インテル博物館等での研修,4日目はAGU(アメリカ地球物理学会)参加,アカデミーオブサイエンスでの研修を実施しました。


<生徒感想>・雪のヨセミテハーフドームの雄大な岩壁に圧倒されました。事前学習の写真とは比べ物にならない壮大さと迫力がありました。ミラーレイクからみたハーフドーム、本当に美しかった。
・スタンフォード大学構内でのインタビューは緊張しましたが、会話ができたときは本当に嬉しかった。自分の英語に少しだけ自信を持ちました。海外で学びたい気持ち、英語へのモチベーションが上がりました。
・AGUの規模の大きさにびっくり。2000もの研究ポスターがズラーと並んでいて、興味のある研究を選び、研究者に質問。やはり専門的な内容は分からないこともあり、もっと勉強したいと思った。

・アカデミーオブサイエンスでは普段見られないバックヤードに入れて感動。説明していただいたBrendon氏の英語がとても聞き取りやすく感じました。
・一緒にいたみんなの質問や行動にハットさせられることが多かった。みんなで「頑張れた」という達成感が得られました。

【優勝】第5回信州サイエンステクノロジーコンテスト 県予選

   11/14(土)に信州大学理学部で行われた「第5回信州サイエンステクノロジーコンテスト 科学の甲子園長野県予選」に本校の高校2年理数科6名、高校1年理数科6名、高校1年普通科12名(計24名)の生徒が出場しました。
 筆記課題は難問が多かったように思えましたが、1年生のチームが高得点でした。その要因は、読解力の高さであると感じます。授業で教わっていなくても、問題文を読んで内容をある程度理解し、解答できる能力に優れていることを実感しました。
 実技では4チームとも健闘し、上位に入ることができました。事前に何度も試作品を作り、検証した努力の結果だと感じます。
 このコンテストでは、幅広い知識と読解力、それと専門分野への興味関心度の高さが求められるものでした。
 以下に、内容と各チームの結果を紹介します。
【内容】
      10:00~12:00 (120分)
    筆記課題  物理・化学・生物・地学・数学・情報    
      13:00~14:30 (90分)
    実技競技  「ゆっくり、正確に着地するパラシュート」 
  14:40~16:10 (90分)
    サイエンス講演会 
     講師 京都大学大学院准教授 山越 言 氏
【結果】
屋代Dチーム(1年4組) 総合優勝  屋代Cチーム(1年1組) 3位    
屋代Aチーム(2年7組) 4位        屋代Bチーム(1年7組) 9位 
   (参加校10校 18チーム)
<生徒感想>
・文系の内容が研究にからんでくるということで、多角的な内容で面白かった。
・他校と競う経験は貴重な経験であり、これからの糧になると思う。
・内容は難しかったが、レベルの高い問題に挑戦でき、また仲間やライバルを近くに
感じることができて充実していた。
・難しい問題に、チームで協力して取り組んだことが、とても楽しかったし、他校の
生徒を見て、刺激を受けることができた。
・もっと学びを深め、課題に対処できるよう、知識を増やしたいと思った。
・実技競技では、事前に考えた設計で制作し、ほとんど不備なく全員で協力して取り
組めた。