活動報告

2023年2月の記事一覧

<酸とアルカリ実験教室(小中学生対象)> 報告

実施日時  2月11日(土)
実施場所  屋代高校3棟2階 生物教室
参加生徒  高校1年理数科7名
対象児童  千曲市内の小学校5・6年生と中学生、保護者
内  容
植物に含まれる色素“アントシアニン”が水溶液の性質を調べる指示薬になり、酸性やアルカリ性の強弱によって色が変化することをレモン汁や重曹、洗剤といった身近な製品を使って観察しました。アシスタントの生徒は、化学や生物の授業で学んだ知識をもとにタブレットで作成したスライドを活用して児童や保護者に分かりやすく教えてくれました。参加した小学生の皆さんには自宅でも追加実験ができるように、アントシアニン色素を染み込ませた試験紙をプレゼントし、皆さん喜んで帰っていきました。
<生徒感想>
・先生方が事前に準備してくださってとても助かりました!みんなで協力してスムーズに進んだのでとても楽しかったです!またやりたいです!
・小学生に噛み砕いて説明をすることで自分の理解も深めることができてよかったです。とても楽しかったです。
・大変だったけど、小学生や中学生と交流することができて楽しかったので良かったです!ありがとうございました。
<参加児童生徒の感想>
・最初は色が違ったのに、どんどん色々な色に変わっていくところが面白かった。変わったあとも、だんだんうすくなったり、ずっと同じ色のものがあって不思議に思いました。
・身近なものにも、アルカリ性や酸性があること、リトマス紙の他にも酸性かアルカリ性かを見分けることができるものがあると分かりました。
・高校生の先輩方がとても優しくて屋代高校へ入りたいという気持ちが強くなりました。

<サイエンスダイアログ2年> 報告

実施日時  2月7日(火) 13:40~15:40
実施場所  屋代高校3棟2階 理科講義室
参加生徒  高校2年7組
講  師  Dr.Tetiana A. YATSENKO 先生(順天堂大学医学部)
演  題  「線維素溶解について」
内  容
  YATSENKO博士はウクライナ出身で、豊かな自然のお話の一方で現在は戦火で大変な状況である様子も伝えていただきました。科学の話の冒頭では、各テーブルにゼラチンゼリーの入ったチューブが配られ、パイナップルの一切れをそこに加える作業からはじまりました。お話を聞いているうちに、ゼリーが溶けて液体になっていました。博士の研究内容は一貫してタンパク質分解酵素に関連しており、先ほどの観察もパイナップルが出す酵素がゼラチンを分解したそうです。こうした研究が脳梗塞の予防や、ガンの転移を防ぐことにつながるというお話でした。5時間目は聞くことがメインでしたが、6時間目は生徒からの質問に講師が答え、講師からの質問に各テーブルの代表者が果敢に答えました。
<生徒感想>
・講師の先生が話す英語はとてもわかりやすく、専門用語も含まれていましたが去年よりも理解できた割合が増えてとても嬉しく思いました。生物に関する興味も深まったり、英語を学ぶモチベーションができたり、とてもいい活動なのでもっと機会を増やして欲しいです。
・パイナップルがタンパク質を切ることで固まっていたゼリーが溶けたり、肉が柔らかくなることや、納豆菌が物質を分解することで目の病気を治すのに利用されていることを知り、とても興味深い講演でした。また去年よりも英語を聞き取って理解することができたと感じました。いろいろなことを学べたとても充実した時間になりました。
・昨年よりも、英語が聞き取れるようになっていて、楽しく講義を聞くことができました。実際にパイナップルのゼラチン溶解を観察しながら、様々な病気の治療にも関わりのあるタンパク質分解について学ぶことができ、医療技術への興味がさらに高まりました。これから、英語でのスピーチをする機会や、聞く機会が増えると思うので、これからもさらに自分のコミュニケーション能力を高めていきたいです。

<東京都立外山高校との交流> 報告

実施日時  2月5日(日)
実施場所  東京都立外山高校
参加生徒  本校2年理数科2名
発表タイトル「次世代バイオエタノールの生成」
内  容
コロナ禍ではありましたが、ほぼ例年通りに会が運営されました。戸山高校生の発表会に他校の生徒の発表も含むスタイルで、会の運営は戸山高校生が主体となって行いました。発表はポスターと口頭発表の2部制でした。ポスターセッションでは他校の生徒の実験成果を間近に見聞きし、生徒たちは大きく刺激を受け感化されたようでした。口頭発表では他校生との発表の仕方や工夫を学び、自分たちの成果については大学や他校の生徒職員からの質問をうけ、さらなる内容の充実に気づけるものとなったと思います。
<生徒感想>
・発表に向けた準備は今までやってきた実験をまとめ、相手にわかりやすく伝えるためにはどうしたらよいか、研究を客観的に考える良い機会でした。また、他の学校の生徒の皆さんの発表を聞いたり質問などを通してコミュニケーションをとったりしたことは自分たちの研究をまた違った方向から見直すきっかけになりましたし、他の人のプレゼンテーションにはスライドの構成やアピールの仕方など参考になる点が多くありました。今回学んだことを3月の発表会や来年度の発表に生かしていきたいです。

<サイエンスダイアログ1年> 報告

実施日時  2月3日(金) 13:40~15:40
実施場所  屋代高校3棟2階 理科講義室
参加生徒  高校1年7組
講  師   Dr. Sandeep SEN 先生(筑波大学生命環境系)
演  題  「クロコショウ野生種と栽培系統の過去と将来」
内  容
  筑波大学生命環境系、津田吉晃研究室所属のSandeep SEN博士(インド出身)をお迎えして英語で研究内容を講義していただきました。津田先生も付き添いで来てくださり、要所要所で日本語での解説をしてくださった。博士は、コショウの仲間の野生種が、どのように進化してきたかを解析しており、その手法を説明してくださった。野生種から栽培種を作成してきた人類の歴史の話から、生物多様性の大切さを説かれました。後半は生徒からの質問に講師が答え、講師からの質問に各テーブルの代表者が答えました。
<生徒感想>
・英語で講義を受けることは初めてだったので緊張していたのですが、難しい内容のスライドをフィードバックしてくださったり、後で質問を受けてくださったりして、とても面白かったです。また初めて知ることが多く、生物多様性に対して強い興味を持ちました。
・難しい単語がたくさんありましたが、英語の講義を聞いていく中で自分で調べたりしてボキャブラリーが増えたのでよかったです。なかなか難しい内容でしたが、日本人の先生が丁寧に説明してくださった時に分かったことも多かったのでよかったです。生物多様性について考えることができてよかったです
・自分にとっては少し難しい講義となったが、今後英語での会話やコミユニケーションなどといったものが大切になってくると思うので積極的に取り組みたいです。