活動
<課題研究・課題探究 中間発表会> 報告
実施日時 8月27日(土)8:30~12:00
実施会場 第2体育館(開閉会式)・多目的教室・2棟の各教室
助言者 伊藤冬樹先生(信州大学教育学部)、樽田誠一先生(信州大学工学部)、
太田哲先生(信州大学理学部)、羽田司先生(長野大学環境ツーリズム学部)、
内海重宣先生(公立諏訪東京理科大学)、利根川太郎先生(JST)、
奥原靖彦先生(長野県教育委員会学びの改革支援課)
内 容
高校2年生が各会場に分かれて、課題研究・課題研究の中間発表を、第1部は非公開、第2部は公開として、ポスターセッション形式で行いました。当日は授業公開日でしたので、一般の方(保護者の方)も多く見に来られました。県内の他の高校からも、関係の先生方が多く見に来られました。
ポスターの前で熱心に説明する生徒達と、それを頷きながら感心して聴いて、時に質問や助言をしてくださる聴衆の方々、アカデミックな雰囲気が感じられる会でした。
運営面の反省点があります。多目的教室には多くの聴衆が集まったのに対して、2棟の教室(特に3階)には聴いてくれる方が少なかった事です。この行事は、元々は体育館で行っていたのですが、クーラーの利いた部屋で行った方が良いのではという事で、今年度は多目的室を使用してみました。来年は今年度の反省を生かして実施したいと思います。
閉会式では、助言者の先生方からお一人ずつ、激励の言葉をいただきました。探究活動はこれから先、3年生になっても継続して行われます。今回の中間発表で頂いた助言を生かして、さらに深まった研究にしていってください。
<生徒感想>
・同じ学年の人だけでなく保護者の方の意見や専門の方の意見を聞くことをでき、気づくことができなかった研究の課題や、さらに研究した方がいいことを発見することができました。また、他の班の発表を聞く中で今まで知らなかったことを詳しく学ぶことができたため有意義な時間となりました。今日の経験を活かして今後の研究や発表に繋げたいです。
・自分達の発表を皆さんに見ていただいき、とても楽しかったし、とても参考になったので良かったです。
・研究の途中で今の状況をポスターにまとめた事は、今までやってきた研究を一度きちんと整理し、今後どういう方向で進めていくかを考える上でとても良い時間だったと思いますし、大学などからお越しくださった先生方に質問や的確なアドバイスをしていただいてとても勉強になりました。大学の先生方は私たちが考えられていなかった角度から研究へのアドバイスをしてくださったので、もう一度その観点からも調べていきたいと思いました。全体としてとても良い経験になったと思います。
・ポスターセッションは初めてでしたが、とても良い経験になりました。多くの方に意見をいただくことが出来たのて、それらを活かしてさらに良い探究学習にしたいです。
<高1野外観察実習> 報告
実施日 8月25日(木)
実習場所 上高地コース(1・4組) 上高地ビジターセンターから散策
乗鞍高原コース(2・3組) 乗鞍自然保護センターから大雪渓、国民休暇村
志賀高原コース(5・6組) 前山リフトから四十八池の散策
戸隠化石採集コース(7組) 実習および戸隠地質化石博物館
天候やコロナ感染症が心配されましたが、全行程予定通りに、無事に実施することができました。特に天候は、何とかギリギリ逃げ切ったという感じで、前日までと当日の夕方からは降雨でした。
ちなみに、学年生徒全員で自然観察実習を行っている学校は、全国のSSH校の中でも極めて珍しく、本校の特色の一つです。本校では、「実験・実習・体験」に基づいた理数系教育を重視しており、このような機会を長年積み重ねてきました。ガイドを務めてくださった講師の方々や企画をしてくださった先生方、本当にありがとうございました。
<生徒感想>(上高地)
・教科書やインターネットの画像や動画で全てを知ったような気でいたが、今回の野外学習を通して、実際に自分の目、肌、耳などで自然を感じ、新しく学んだことが多い1日となった。肉眼で景色を見たり、実際の空気・水の冷たさを肌で学ぶことは日常生活では味わえない楽しさがあり、フィールドワークに対して重要性を感じるとともに、深く興味を持つことができた。これからもこのような機会を大切にして、自分の体で経験する活動に積極的に取り組んでいきたい。
・私は上高地に行くのが初めてだったが、人の手が全く加わっていない原生林、川を目の当たりにして、自然の雄大さ、素晴らしさを実感し、物凄く圧倒された。街路樹や人工林を見て、木は環境に良いとか自然は良いとかを言っていた自分を、恥ずかしく思うくらい、原生林の生命力の強さ、その姿勢、生態系の豊かさがとことん詰まっている感じが本当によく伝わり、これから自然や生態系について問題視し、考えていくきっかけになった。木や草花の生命力は本当に強く、どこまでも根を張って生きようとするその様子に、心を打たれたし、私も小さな事でクヨクヨしたり諦めてしまったりせず、最後まで、できるところまで、一生懸命頑張らないといけないと思った。又、自分が普段暮らしている場所では感じられない、自然の生態系や空気の良さ、気持ちが良い涼しさを感じることができて、今まで溜まっていた疲労を癒し、自分自身リフレッシュすることができた。川の水もすごく綺麗で透き通っていて、そして冷たくて、すごく癒された。自分は田舎に住んでいると思っていたが、自分が住んでいる場所は実際にそこまで田舎ではないことに気付いたし、このような自然を体全体で感じられる経験は、これから大人になればなる程、なかなか無いと思うので、良い経験になった。
<生徒感想>(乗鞍高原)
・自然について、木やキノコなど沢山の知識を身につけることができ、充実した一日となりました。いつもの住んでいる地域にとどまらず、他の場所に行き、環境や講師の方のお話を聞くことで普段と違う経験が得られて、新たに多くのことを学ぶことができました。自然環境について興味が高まりました。これから色々なことに興味を持って過ごしていきたいです。私は、講師の方に教えていただいた「ありがとうゲーム」を実践していきたいです。
<生徒感想>(志賀高原)
・今まで一度も行ったことがなかったこともあり、感心をもつことができた。特に講師の方が説明して下さる志賀高原の自然のでき方や歴史を、実物を見ながら聞くことがとても充実していて楽しかった。
・ジブリ作品でしか見たことがないような景色を実際に見ることができて感動した。
・自然を体験出来た貴重な機会となりました。こういう活動は可能な限り増やしていけばいいと思います。
<生徒感想>(戸隠)
・小学校の時に行った場所だったが、知識が増えてから行くとまた違った見方ができてとても面白かった。長野県の昔の状態を化石から考え、広げていくという面白い見方ができた。
・地学は触れる機会はないけど化石とかを分析するために植物のこととか生物のこと歴史も知っていないといけないとても大変でとても重要なものなんだとわかりました。地層も実際に見て手で触ることでより違いがわかったので実際にいろんなことをするというのはとても大切なんだと思いました。
<科学に親しむ教室> 報告
実施日 7月28日(木)、8月4日(木)
実施会場 稲荷山公民館(7月28日)、埴生公民館(8月4日)
参加児童 25名(稲荷山公民館)、9名(埴生公民館)
講 師 屋代高校生・附属中学生 27名
内 容 「音の科学」
①音って何だろう
②ストロー笛をつくろう
③ワイングラスで音を鳴らそう
④ドップラー効果
「夏の星座」
夏の星座版をつくろう
この取り組みは、昨年から始めて、今年で2回目となります。今年の実験の内容は、「音の科学」と「夏の星座」。講師の先生たちは各自のデバイスを用いたり、実験を演示したりしながら、小学生に分かりやすいように説明をしていました。子どもたちへの問いかけやトークが面白く、終始賑やかで楽しい雰囲気の中で科学実験を行うことが出来ました。
ストロー笛とワイングラスは少し工夫すればだれでも音が鳴らせる実験です。小学生たちはストローの長さを変えたり、ワイングラス内の水の量を変えたりして、講師の先生たちの優しいサポートを受けながら、熱心に取り組んでいました。
埴生公民館では、理科実験の後にニュースポーツを子どもたちと一緒に体験しました。チームに分かれて点数を競い合い、大盛り上がりでした。
7月27日に上徳公民館で予定していたのですが、コロナのために中止になってしまいました。
<生徒感想>
・小学生の子達に教えるのは初めてだったけれど、一生懸命話を聞いてくれたのでとても嬉しかった。ストロー笛の時に音が出ない子がいて、もっと上手く教えたかったなと思った。いい経験ができたので参加して良かったなと思った。
・もちろん今じゃ先生になることは厳しいですが、やっていてすごく楽しいと感じましたし、是非とも教員になってみたいなと思いました。将来を考える上で非常に参考になりました。企画、指導してくださった先生方、ありがとうございました。
<東北サイエンスツアー> 報告
実施日 8月1日(月)~3日(水) 2泊3日
実施会場 福島県立福島高校、東北大学工学部、つくばの研究施設
参加生徒 生徒32名(1学年4名、2学年26名、3学年2名)
内 容
福島県立福島高等学校との交流、屋代高校OBとの交流(1日目)
東北大学工学部訪問(2日目)
筑波実験植物園、CYBERDYNE STUDIO、筑波宇宙センター見学(3日目)
1日目、福島高校からは「ポルサイトの循環合成の最適条件の検証と自作リークテスト器による流水実験」、屋代高校からは「電気分解による消毒液の作製の研究」と、それぞれSSHの課題研究の発表がされました。その後、簡易放射線測定器はかるくんを使って、校舎周辺の放射線測定実習行いました。さらに、SSH主任教諭の高橋先生から震災当時のお話を聞かせていただき、地震の影響の映像、相馬の津波後の様子の映像を見ました。最後には、「他県からみた福島」「震災後の福島」について、グループディスカッションを行いました。宿舎では、夕食後に屋代高校卒業生5名の先輩が来てくださり、座談会が行われました。先輩からの勉強方法や勉強のスケジュール、大学の魅力など、高校生の質問にも答える形で進めました。
2日目は、東北大学工学部の紹介と模擬授業をお聞きしました。工学部の全体説明を入試広報の先生から受けた後、「電気自動車が拓く新しいエネルギー社会」、「燃料電池・全固体電池って何がすごいの?−未来を変える材料科学の世界−」、「真空技術と化学の融合−電子部品の中の薄膜という材料とは?−」について、それぞれ教授から講義を受けました。生徒達は大学の授業を体験でき、研究について興味を深く聞いていました。大学進学への意識づけとなったようでした。
3日目は、国立科学博物館が植物の研究を促進するために設置した植物園である、つくば実験植物園で、植物の多様性や生態系、絶滅危惧種などについて学び、CYBERDYNE STUDIOでは最先端の医療機器などの装置を実際に装着してみる等、大学の研究が社会でどのように活かされているのかを体験しました。最後に筑波宇宙センターにて、展示館「スペースドーム」を見学しました。実物大の人工衛星や本物のロケットエンジン、日本実験棟「きぼう」の実物大モデルなどを間近に見学してきました。
<生徒感想>
・とても実りのある実習だったと思います。3日間を通して、自分の進路について深く考えることが出来ました。普段学ぶことの少ない最先端の技術について学ぶことができ、私も将来、今ある技術をより良くしていけるような研究が出来たら素敵だと思いました。他にもOBの先輩から沢山のアドバイスをいただけたり、東北という場所に実際に足を運び、震災の経験を知ることができ、自分で調べること以上のお話をお聞きできて良かったです。
・私の中では福島の高校生と交流出来たことがとても嬉しくて、本当にいい経験ができたなと感じました。同世代なのに津波や震災についての意識の高さに大きな差を感じました。放射線については、自分の無知さにショックを受けたぐらいでした。今まで原発はどこか他人事のように感じていましたが、実際に同世代の人の体験談を聞いて、もっともっと震災に合わなかった他県の人も震災についての正しい知識をつけるべきだと感じました。他県の方とお話する機会は今までほとんどなかったのでとても良い刺激となりました。また機会があれば、他県の方とお話して意見を交流したいと思いました。
<星の教室> 報告
実施日 7月14日(木)~15日(金)
実施会場 屋代高校 多目的教室他
参加生徒 2年理数科
講 師 東京大学 山岸光義 先生、 東京大学 鮫島寛明 先生
東京大学木曽観測所 森 由貴 先生
T A 東京大学大学院理学研究科天文学専攻 修士 成田佳奈香さん、船越菜月さん
内 容
実習1「視角をつかって距離を測る」
実習2「銀河までの距離を測る」
実習3「宇宙の年齢を求める」
グループ発表
各班で作成したスライドをスクリーンに投影し、宇宙の年齢についての思考過程と結論を説明(各班質疑応答含めて10分程度)
宇宙の年齢を求める事を目的として、銀河までの距離を計算するためのデータ収集を行い、後退速度の情報を合わせて、各班で考えて発表するという内容です。講師・TAの方が上手に手を入れてくださり、班ごとにそれぞれユニークなモデルを考えながら話し合いを進めることが出来ました。
今年度からは、生徒は全員iPadを持っていたので、テキストを電子配布として、グループ発表もiPadを用いて行いました。学校にあるsurfaceも用いて、一人二台のデバイスを駆使して実習が進みました。各班の発表内容について、講師の先生方より事後に詳細な解説もいただけて、生徒と共有しました。電子化したメリットが大きく発揮されました。
コロナ禍で屋代高校開催となりましたが、本来ならば木曽にある東京大学の観測所で行っていた実習です。国内有数のシュミット望遠鏡を用いて観測している研究施設内で、宿泊して実習を行うことが出来ずに、少し残念でした。しかしながら、この企画を中止とせず、様々な工夫を凝らして、実習の本質的な部分(宇宙の年齢を考えて、発表して、議論する)を丁寧に実施してくださった講師の先生方には、感謝したいと思います。この実習は、「ミニ課題研究」と位置付けられています。2年理数科の皆さんは、探究のプロセスを一通り経験できました。今後の課題研究に繋がることを期待しています。
<生徒感想>
・自分達の方針で、課題である宇宙の年齢を求めていくことが出来たことはとても自信に繋がりました。上手くいかず、行き詰まってしまった時もありましたが、先生方が一緒に話し合いに参加してくださり、様々な議論をしながら結論に結びつける事が出来ました。他の班の発表からもそれぞれ違ったアプローチの方法を知れ、正解はわからない問題ですが、色々な考えから仮説を立てていく事はとても面白いと感じました。とても貴重な良い経験でした。
・データから考察していく時は難しく考えるのではなく、まずはシンプルに考えることが重要だと学んだ。また宇宙年齢を求める過程で班員で協力してプレゼン資料を作ることができた。プレゼンの仕方などこれから必要となっていく伝える力を養うことが出来た活動だった。
・星の教室という名前だったので星の歴史や見える季節などを学習するのかと思ったが、もっと研究っぽいことができて楽しかった。東京大学の方達ということでアドバイスしてくれる時も自分達と視点が全然違うと思ったし、いつも知らないうちに着目するべきポイントを見逃しているのかもしれないと感じた。プレゼンテーションのコツなども教えていただいたので研究に活かしたい。
<データサイエンス連携講座 統計講演会> 報告
実施日 7月8日(金)
実施会場 中学棟講義室(中学1年生)・2棟パソコン室(高校1年理数科)
講 師 茨城大学教育学部 教授 小口 祐一 先生
内 容 演題「ICTを活用した統計的問題解決とコンテストに向けて」
統計グラフコンクール、統計データ分析コンペティション、データサイエンスコンテストなどのコンクールに出品することを目標として、データの収集方法やデータ分析の手法についての解説を受けた後、実際にSSDSEのファイルを用いてグラフを作成したり、分析したりする演習を行いました。また、昨年度のコンクールやコンテストの作品を見ながら、作品の良い点や修正した方がいい点などの解説をしていただきました。
参加した生徒達はパソコンソフトを使うことにより、簡単にデータの分析ができることにびっくりしながら、楽しく演習に取り組むことが出来ました。短時間の演習でしたが、今回の講演会を機に統計に興味を持ち、一人でも多くの生徒がコンテスト等に挑戦してもらいたいと思います。
<生徒感想>
・この講演を聴いたことで、今まで資料を作る時にしか使っていなかったエクセルで様々な
データを素早く見やすいグラフに変換できることを知り、手軽に自分でデータ分析ができるのは面白いと思った。
・今日は統計グラフの作り方の演説をしていて、僕も表彰されたような作品を作りたいと思った。大切なことはこのグラフを作り、そこからどんなことを分析しどう文字にして表すか、その力をもっと強めていきたいと思った。そのためにはどんな情報でもいいからグラフを作り、どんどん書いていく事をしようと思った。
<オーストラリアの高校との交流 オンライン研究発表会> 報告
実施日 6月16日(木)5・6時限
実施会場 理科講義室
参加生徒 3年理数科11名
講師(交流先) アリーシャ・トンプソン先生 Wenona校
(高3生10名程度、女子高)
この取り組みは、昨年に初めて実施し、今年で2回目となります。事前準備として、3年7組では5月9日(木)の昼休みから5時限を利用して、2年次の課題研究の英語での発表会をクラス全体(10グループ)で行いました。発表後に、スライドの分かりやすさ、聞き取りやすさ、熱意などを互いに評価しあい、高得点だった3グループをWenona校とのオンライン交流代表グループとしました。
代表生徒達は放課後などに英語教員(ネイティブ)と練習を重ねました。交流相手のWenona校は女子校で、STEM(科学技術や数学)に力を入れている一貫校です。
当日は4限目に接続準備をして、昼休み中の13時からオンラインによる交流がスタート。簡単な挨拶と1年7組が作成した学校紹介VTR(英語)を上映しました。Wenona校の学校紹介はライブ中継で学校中を見せてくれました。室内プール、スポーツジムがあり、高級リゾートのような学校でした。その後、屋代高校とWenona高校の順番で交互に研究発表および質疑応答を行いました。
交流できる時間を準備することはなかなか難しく、年に1回でもなんとかできた感じでした。事前交流の意味合いを込めて、互いの興味や趣味などのアンケートを事前に答えてもらい、お互いの情報を見られるようにしたり、発表内容の要旨も事前に送りあったりして、相互理解が進むように工夫しました。
<生徒感想>
・準備した原稿を読めても、相手のプレゼンの1割すら分からなかった。 コミュニケーションができる英語力が必要だし、事前にもっと読んでおくべきだった。
・質問や会話はできなかったけれど、もっと英語を勉強しようと言う気持ちになった。オーストラリアの高校があまりにも綺麗で驚いた。今回の経験を生かして、これからもっと英語や科学に力を入れたいと思った。
・本場の英語は学校で習うものと全然違って、実際に留学したり海外へ行って学びたいと思った。オーストラリアの方々はすごく積極的で、日本人と対照的だと感じた。質問はあまりできなかったが、楽しかった。1つ要望を出すとすれば、テスト前にやるのはやめてもらいたい。
・自分たちのプレゼンは時間をかけて準備したのでうまくできたと思う。初めて英語でプレゼンをしたのでいい経験になった。しかし、相手の発表や質問についてはうまく聞き取ることができなかった。これからは会話のキャッチボールを自然にできるようになりたい。積極的に英会話の力をつけていきたいと思う。
・英語でパワポを作ったり発表したりしたことで英語の能力をつけられたし貴重な経験ができたと思った。しかし、質問やフリートークの時間にはなかなか喋ることができなかった。その場で英語が出てくるようにもっと勉強を頑張りたい。
<課題研究構想相談会> 報告
実施日 6月16日(木)5・6時限
実施会場 2年7組HR、パソコン教室
参加生徒 2年理数科
講 師 屋代高校を卒業した大学生8名
(北海道大学総合入試理系、トロント大学コンピュータサイエンス学部、信州大学工学部、東北大学理学部、大阪大学基礎工学部、東京都立大学システムデザイン学部、早稲田大学先進理工学部、北里大学理学部)
内 容 オンラインによる課題研究の構想相談
・課題研究各班の相談(1グループ3分以内)
・講師の方から(1人3分以内)
・zoomのブレークアウトルームを用いて各班ごとに個別相談
2年理数科が取り組んでいる課題研究をより充実したものにするために、構想の段階で、講師にオンラインで相談してアドバイスを受ける会を、今年度初めて実施しました。講師の方々は大学の様子や高校時代の時間の使い方、課題研究が大学受験にどのように繋がっていくか等、様々な視点から生徒にアドバイスをしてくださいました。
2年理数科の生徒たちは、屋代高校の先輩の話を熱心に聞いていました。講師は、課題研究について自らの体験を交え、どのような力が身につくのか、それが進路や大学でどのように生かせるのかなどを話してくださって、今後の課題研究へ意欲をもって取り組むモチベーションとなったと思います。生徒から先輩への質問に対しても、高校時代の体験や大学で得た知識を基に多面的な視点から答えていただきました。
機器のセッティングやZoomの取り扱いの仕方、会の次第、進め方については課題もありましたが、有意義な会となりました。
<生徒感想>
・何をすれば良いか全くわからない中で先輩からとても参考になりそうなヒントをいただけて大変ありがたかった。進路のことを考える機会にもなってよかった。
・先輩たちにアドバイスをもらって、自分達の研究の足りないところや改善しなければならないところがよく分かりました。もっと調べて改善して、自分達の独創性を持った研究ができるように頑張りたいと思います。私たちの相談に真摯に一緒に考えてくれてとても嬉しかったし参考になりました。本当にいい機会でした。ありがとうございました。
・理数科卒業生の先輩方のお話をお聞きして、課題研究に対しての意欲がとても深まりました。先輩方の大学での生活を聞いて私も早く大学生になりたいなと思いました。課題研究でのグループの仲間はこれから先も大切な存在になっていくと思うので思い出を作りつつ、貴重な時間を自分達で多く作っていきたいです。勉強面でのアドバイスからも、日々の授業を大切にしてコツコツ早いうちから積み重ねていきたいです。
<信州WWL国際会議> 報告
実施日 2022年6月11日(土)
実施会場 長野県上田高等学校
基調講演 「Z世代が考える地球の今」 露木志奈 氏
内 容 多角的視野から解決策を考える
―持続可能な生活実現に向けた私たちの誓い―
1 Opening Event
2 Keynote Speech
3 Discussion in breakout sessions
・Ethical Consumption
・Human Rights
・Education
・Environment
・Poverty
・Water and Sanitation
4 Closing Ceremony
本校からは12名が参加し、1グループ(4名)が発表を実施しました。発表の題目は、「Water and Sanitation 発展途上国の水質」です。内容は、塩水化した水の利用(実験)EDIで塩分濃度を低くすることができるというもので、汚染水を発電に利用する方法に関する発表でした。
各分会に分かれてのディスカッションは、テーマが壮大(海水の有効利用など)であったため、若干抽象的な議論に終始していまい、「私たちにできること」まで議論が及ばなかったのが少し残念ではありましたが、参加生徒は海外からの参加者と意見交換ができたことで、満足感が大きかったと思います。同年代の日本語の母国語話者でない人と、英語で話す機会はとても貴重であると実感しました。
<生徒感想>
・即興で英語を話すことは難しかったけど、自分の意見を自由に話す機会は大切だと思った。
・水・衛生について様々な人と意見を交換し合う貴重な機会をありがとうございました。
<SSHミニフォーラム> 報告
実施日 5月24日(火)放課後16:10~17:30
実施会場 地学教室(3棟2階)
参加生徒 19名(中学生も含む)
講義テーマ 「SDGs 私と世界、今と未来をつなぐ」
講 師 公立大学法人長野県立大学
大学院ソーシャル・イノベーション研究科 教授
グローバルマネジメント学部 教授
ソーシャル・イノベーション創出センター長 秋葉 芳江 氏
昨年度に引き続いて、長野県立大の秋葉先生に来ていただきました。SDGsの世界的意義や背景、概要についての紹介が最初にありました。SDGsという言葉は聞いたことがある生徒は多いと思うのですが、その具体的内容について、時代背景や日本の立ち位置を交えて教えて頂きました。この新しい価値観に関して、欧米では当初から新しいビジネスのチャンスと捉えていたのに対して、日本では環境問題あるいは外交問題としてしか捉えていなかったために、経済・産業全体としての初動が欧米よりも遅れてしまったことや、長野県内には世界が注目する企業が多く存在していることを学びました。後半は、SDGsを意識した現物を手にとり、そこに記されているマークの意味を調べる等して、身近な生活とのつながりを具体的に知ることができました。
<生徒感想>
・素晴らしいご講演をありがとうございました。私はSDGsは「環境保護」や「人権尊重」に関するものだと決め付けていました。そしてただの綺麗事だとすら思っていました。しかし今日秋葉先生のお話をお聴きして、SDGsとは世界中の課題をまとめてチャンスを創り出し、新たなビジネスに繋げるというものであるということを学びました。今日学んだことをしっかりと一人一研究に活かします。
・SDGsがこんなに沢山の企業で取り組まれていることは驚きでした。日本は海外に比べるとまだまだSDGsが遅れていることもわかりました。私たちの若い世代がもっと積極的に声をあげなければいけないし身の回りには以外に沢山SDGsがあって簡単に取り組めるんだとわかりました。
・SDGsと聞いたら、初めは、『環境』のことだと思っていました。けれど、実際には、『平和・開発・人権』が先に決まって、その後、『環境』が追加されていることを聞いて、びっくり(ためになった)しました。SDGsは、世界のルールチェンジということも覚えました。今の時代は、『使い捨て』⇒循環型社会(サーキュラーエコノミー)に変わっていることを改めて確認しました。【SDGsはチャンス!】というフレーズを覚えて、これから生きていきたいと思いました。長野県でも、SDGsの取り組みは進んでいて、もう、身近に進んでいるんでいるんだなと思いました。