科学リテラシーや総合的な学習等

科学リテラシー始まる


 科学リテラシーの授業が始まり、図書館オリエンテーションが行われました。司書の青木先生からは、ネット検索について、「国立国会図書館リサーチ・ナビ」「CiNii(サイニィ)論文検索」「総務省統計局データ」など、信頼できるサイトについて教えていただきました。
 2年生の科学リテラシーでは、ディベートの学習を行う予定です。ディベートとは、
ひとつのテーマに対し、2チームの話し手が肯定する立場と否定する立場とに分かれ、自分たちの議論の優位性を聞き手に理解してもらう事を意図したうえで、客観的な証拠資料に基づいて自身の考えを論じていくものです。相手を言い負かすのではなく、第三者を理論的に説得することが目的のコミュニケーションの形態です。ぜひ日ごろから、より確かな資料を基にわかりやすく話すことを心がけていきましょう。

県立歴史館での学習を振り返る

   地域探索では、県立歴史館の福島正樹先生から、企画展「山と海の廻廊を行く~信濃と北陸をつなぐ道」について詳細な解説をして頂きました。東日本と西日本は、新幹線ができる1000年以上前から3つの道「東海道」・「北陸道」・「東山道(のちに中山道)」でつながっていて、それらはすべて長野県やその周辺を通過しているんですよ。長野県は日本の東と西を結ぶとても重要な場所なんです。・・・

 学校では

★「境」
長野は東日本と西日本との境であり、5つあるJRのうちの3つが長野県を通っていたり、60Hzと50Hzの電力の境があったりと、長野県は地質、文化、経済において東西を分ける境目である。

★「交流」
糸魚川でしか取れないヒスイが塩尻で見つかったり、長野の赤色の土器が北陸で見つかる一方で、北陸にしかない白い土でつくられた土器が長野で見つかったり、海がない長野でシュモクザメの絵が描かれた器やサケの背骨の耳飾りが見つかったりしたことなどから、長野は大昔から北陸と深く交流していたことがうかがえる。
★「受信・発信」
長野の土器の模様や形が北陸に伝わったのち、北陸の土器の形が長野に持ち込まれたことなどから、文化や技術はずっと発信する側、ずっと受信する側であることはあり得ないことがわかる。情報を発信する側と受信する側の立場は、逆転することがある。
★「つなぐ」
長野には北陸道と東海道を結ぶ「道と道をつなぐ道」が通っていて、屋代はそうした道をつなぐ「つながりの地域」だった。道の途中には駅家(うまや)と呼ばれる休憩や馬の乗り継ぎをする場所があった。今は新幹線で長野は北陸とつながったが、何千年も前から北陸と道でつながっていた。

 などと学習を振り返る中で、生徒たちは古来から長野県と北陸地方には密接なつながりがあったことを改めて確認しました。