科学リテラシーや総合的な学習等
科学リテラシー(附属中学3年)卒業研究中間発表会Ⅱ
今後は、再研究を行い、論文の書き方を学びながら、自分の研究をまとめていきます。
科学リテラシー(附属中3年)卒業研究中間報告会
<自分で制作した望遠鏡や、グラフ電卓で作成した絵を見せながら説明しています>
地域探索レポート(附属中1年)科学リテラシー
科学リテラシー(附属中2年)棚田学習
また、当日の様子の動画です。ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fx0hpRO8rg0
科学リテラシー(附属中3年)高3生から学ぶ
中3の生徒からは
- 教科書や本などを鵜呑みにせずに、自分でちゃんと実験をしていくことが大切だと感じた。
- ネットから引用してきたものの真偽はわからないとは思っていたが、本や教科書から引用した場合でも真実であるとは限らないとわかったので、実際に自分で確かめないといけないと分かった。
- 結果が出なかったら、条件を変えて何度も実験をやり続けていくことをしていきたいと思った。
- たくさん失敗しても諦めずに「なぜそうなったのか」を考え、手順を変更してどんどん研究を進めていくことが大切だと思った。
- 自分の目でしっかりと確かめていくためにも、実験・考察の繰り返しは大切だと思った。
科学リテラシー(附属中2年)
SSH「ジオサイエンス」特別授業
信州大学 大塚勉教授より、震度とマグニチュードの違いから始まって、M6とM7では32倍も規模が異なることや、プレートの移動、断層の話までの説明を聞きました。
そして、今回の魅力である「長野県と地震の関わり」へと話が進みました。信濃の国にも謡われている諏訪や松本などの盆地は、長野県を縦断する複数の活断層によって作られたものであること、本校のある千曲市周辺にも長野盆地西縁断層という活断層があることを学びました。
長野県、特に生活の場である盆地は、活断層がなければできなかった。だから、私たちは上手に地震とつきあっていかなけらばならない。ということで、最後は防災にまで話が及びました。
生徒からの「文献などの記録だけではなく、地層からも地震が起きた日付はわかるのですか?」という質問では、「放射性元素を用いた測定により、ある程度の年代は調べることができる」と、教えていただきました。
英語でのディベート
現在は、Constructive Speech, Attack Speech, Defense Speech, Summary Speechの発表の仕方や、発表のポイントをグローバル講師から指導を受けています。2月には校内でのディベート大会を予定しています。
ディベート
各グループが「長野県の中学校では朝練は廃止されるべきである。」「本校扇風機使用設定温度を27℃より下げるべきである」などのテーマを与えられ、それについて肯定側や否定側から物事を捉えて考えをまとめて意見を述べ合いました。それぞれのグループが自分たちの意見をより説得力あるものにするために、本や新聞、インターネットなどから集めた資料を有効的に活用している姿が多く見受けられました。論理的思考力や表現力が少しづつ身についているように感じます。
卒業研究
3学年では、科学リテラシーの授業で取り組んでいる「卒業研究」が大詰めとなってきています。春から30時間近くかけて、「テーマ設定から研究をすすめ、中間発表を経て、再研究し、論文にまとめる」という流れで学習してきています。「学び方を学ぶ」を大切に考え、今行っている論文制作では、論文の形式から参考文献の引用の仕方などについて学習し、来年高校1年生で行われる「一人一研究」へつなげていきます。写真は、担当教員から論文指導を受けている様子です。
ディベート学習
普段、友だち同士で気軽におしゃべりをすることはあっても、少し真面目な話とか真剣な話などを時間をかけてきちんとする機会というのは案外少ないのではないでしょうか。これは、話し合いの技術というか、きちんとした話をする訓練が足りないせいなのかも知れません。
「おしゃべり」と違って、真剣な話し合いというのは、相手の話を聞いているようでいて、実は相手の話の中に自分が共感できる部分だけを聞いているそうです。逆に、共感できない部分は「どうもおかしい」と感じているらしいのです。つまり、相手の話をそのまま受け取るのではなく、いつでも自分が相手の話を取捨選択しているということです。
相手の話をありのままに聞く、というのは実に難しいことです。大抵の人は自分が納得していることを聞いています。しかし、これでは今までとは違う新しい考え方とか自分と立場の違う人の気持ちなどが分からないままになりますから、少しも進歩しません。自分の成長に必要なのは、実は自分と違った考え方とか自分が気付かずにいたことなのです。
最後まで相手の話に賛成しないのがディベートの基本ですが、そのためには相手の話をありのままに聞き取らなくてはなりません。そこが、真面目な話し合いをする訓練になるはずです。
修学旅行(京都大学)
2日目には、京都大学にて、学生の方に構内や博物館を案内していただきました。生徒たちは何年後かの自分の姿と重ね合わせながら(?)、最高の体験ができました。
~生徒の感想より~
- 京都大学では、1つの学校とは思えない規模にただただびっくりしました。看板についてやサークルなどについての話も聞けたので良かったです。博物館では、武家の文書があり、嬉しかったです。学生さんや教授の研究への熱意が伝わってきました。
戸隠地質化石博物館実習
<能登臨海実習の「班別追究テーマ」まとめの様子から>
「主体的・協働的・創造的」、これらは1学年の能登臨海実習を貫くキーワードでした。これらの力を、能登臨海実習後の学校生活の中でも更に伸ばしていくことが大切です。
現在は、能登臨海実習での調査活動のまとめを各グループで行い、発表会や意見交換をらしながら提言を練り上げている段階です 。
今後は、パソコンでのプレゼンテーションづくりに向けて活動をしていきます。
能登臨海実習
能登臨海実習大成功
新幹線の金沢延伸に合わせた課題設定を行い、調査学習メインとした能登臨海実習を行いました。これからの1年生の可能性を示唆する活動となりました。
1日目
・YKKセンターパークを見学しました。ファスナーには3種類のタイプがあることや,水を通さないファスナー,宇宙関連で使われるファスナーなど,その作り方や仕組みに多くの生徒が興味を持ちました。
・次は,A・B組が空港と黒部市地域観光ギャラリーに分かれて見学を行いました。空港では,自分たちが調べてきた,「新幹線開通による長野県民にとっての富山きときと空港の利便性」をプレゼンテーションし,空港の説明をお聞きしました。黒部市地域観光ギャラリーでは,「着地型商品の開発」という,「40年の夢」のための地域を挙げての取り組みを教えていただきました。
・富山駅では、1回目の本格的な調査活動(インタビュー)を行いました。初めは声をかけることに戸惑っていた班も,周りのグループに刺激され,積極的に活動するようになっていきました。
・本日最後の見学地は,イタイイタイ病資料館でした。これまで授業で積み重ねてきた学習を踏まえて,被害者の苦しみや,地域の団結を学び直すことができました。語り部の方の「お嫁に来た私を気遣ってくれる本当に優しいおばあちゃんでした」という話が心に残りました。
・宿舎に着いてからは、本日最後の活動「天体観測」を行いました。晴れ渡った夜空に浮かぶスーパームーン,天文班の生徒による「国による月の見え方の違い」を聞きながら、じっくりと夜空を観察できました。その後は,夏の大三角形についての解説を聞き,こと座のベガ,わし座のアルタイル,はくちょう座のデネブの位置関係を指さし確認しました。
2日目
・本日のメインの活動である輪島朝市見学のため、早めに宿を出発。現地へ到着すると,既に通りは観光客で盛り上がっていました。早速,調査費用を握りしめ,お店のおばあちゃんたちとの交渉です。安くしてもらったり,枚数を多くしてもらったりして干物を購入,食事係が責任を持って七輪コーナーで焼きました。あまりのおいしさに「うまい!!」の連発,その姿に他の観光客の方も笑顔に。当然,商店の方もうれしそうな表情で,朝市の歴史を説明してくれたり,名刺を下さったりしました。帰校後の学習の幅が広がりました。
・食べてばかりいたわけでは無く,当然インタビュー活動も実施。地元の方も観光客の方も優しい方ばかりで,みなさん親切に答えて下さいました。
・次の見学地は「コスモアイル」。核ミサイルを転用した間に合わせの宇宙船の話や,着地直前に脱出する今では考えられないリスキーな帰還方法など,興味深く話を聞くことができました。月を中心とした米ソの宇宙開発競争を物語る展示物が,前日の月観察とつながりました。
3日目
・3日間は、本実習の集大成となる金沢班別行動でした。整美係を中心とした全員の努力により,早めに宿を出発,現地到着時間が40分も早くなりました。しかし,お弁当が間に合わないことが判明。そこで、生み出した時間を有効利用しようと,弁当は活動前配布から,活動途中での受け取りに変更しました。このトラブルにも上手に対応し,全ての班が弁当を受け取り,観光客へのインタビューを行いながら全員が時間通りに集合できました。
・最後は金沢駅での調査活動です。すでに十分な調査が行えた班では,記念写真を多めに撮る姿も見られました。ここでも時間通りに集合することができ,新幹線ホームへ。長野までは1時間と少し,あっという間の帰路となりました。駅からはそれぞれの方法で家まで,ほとんどの人がすぐに寝てしまったのではないでしょうか。十分にやりきった3日間となりました。
学習合宿(信州大学教育学部での模擬授業)
晴天と秋らしい清涼な空気に包まれた29日は、信州大学教育学部でキャンパスツアーを体験しました。まず八木准教授から、「大学」というものについて説明をいただきました。
~生徒の感想より~
- 大学の授業が選択式だということを初めて知り、少し大学受験に近づいたかなと思った。意外と知らないことがたくさんあったので、これからはよりアンテナを立てて、情報を集めたい。
- 信州大学のキャンパス見学では、図書館の中がすごかった。古い本ばかり揃っていて、今ではなかなか見られないような資料まであった。正に、宝の山だった。
- 信大へ行って、本気で大学について考えようと思った。今までは特に将来の夢も決まってなくて適当だったけれど、しっかり考えるきっかけになった。あと、PISA型読解力を身につけたい。
職場体験
普段の学校生活とは異なった環境での体験となったため、最初は緊張している様子でしたが、徐々に仕事にも慣れ自ら何をすればよいのかを尋ねるなど、積極的に仕事を進めていく姿がみられました。
2日間の体験を通して、自らが設定した「14歳の問い」の答えは見つかったでしょうか。各職場の方々から「事前にしっかりと勉強してきている」、「意欲的に取り組んでくれた」などのお褒めの言葉を頂きました。
~生活記録から~
- 無力。この一言が私に響きました。病院の見学中に救急車が1台来ました。私は何もわからないし、何もできませんでした。ただ見ているだけでした。それはどうしようもないことなのに、でもなぜか悔しかったです。すぐそこに苦しんでいる人がいるのに、見ていることしかできない。本当に悔しくて、もっともっと勉強して知識を身につけて、人の役に立てる人になりたいと心から思いました。病院とは、医師とはそういう仕事なんだと身にしみてわかりました。この悔しさを忘れずに知識と技術を身につけて、あの場に立って役に立ちたいと強く思いました。
棚田体験学習(稲刈り)
稲刈りの前に、姨捨の棚田に水を供給している水源を見学しました。その見学の中で、森林保全の一環として森林伐採を行っている様子を間近で見させていただきました。間伐を行って森林を守っていくことが、水源の保全につながり、それが棚田の保全にもつながっていくということを改めて実感しました。
稲刈りの作業では、稲刈り、束ね、ハゼかけを分担して行い、効率よく作業を進めることができました。初めはうまくいかない部分もありましたが、名月会の方々にポイントを指導して頂き、その後は手際よく作業することができました。1時間半ほどの作業でしたが、その作業の大変さとともに終わった後の達成感も味わうことができました。この体験を通して、棚田の景観を守っていくことの大切さや、米づくりの苦労を知り、普段食べている食べ物への意識も変わったのではないかと思います。
オーストラリアの高校生との交流会
中学2年生は、歓迎セレモニーに参加し、イングリッシュキャンプでALTの先生に教えていただいた「Don't Stop Believin'」と、フィオナ先生に教えていただいたオーストラリアで有名な「Kookaburra song」を演奏しました。オーストラリアの高校生も一緒に口ずさんでくださり、一緒に楽しむことができました。同年代の外国の生徒と交流することができた貴重な時間となりました。
~生活記録から~
- 3時間目にオーストラリアの人たちとの交流会がありました。僕たちが歌った「Don't Stop Believin'」と「Kookaburra song」は両方とも知っている歌だったみたいなので楽しんでくれたと思います。「Don't Stop Believin'」は、吹奏楽の演奏で盛り上がりました。「Kookaburra song」はオーストラリアの人たちと一緒に歌ったので、心が通じ合ったような気がしました。交流会の発表は成功だったと思うのでよかったです。このような機会はなかなかないので、とても楽しかったです。
持続可能な社会と科学技術
1学年では「総合的な学習の時間(鳩学)」として、『持続可能な社会と科学技術』という特設単元を設け、下のような学習内容で能登臨海実習の事前学習を重ねてきました。
①関東大震災からの復興のありかた(~後藤新平が目指した「生活を衛る」都市構想を中心に)
②高度経済成長期における公害問題の現代的意義(~水俣病とイタイイタイ病を中心に)
いずれも20世紀のわが国でおきた大災害(天災・人災)ですが、東日本大震災からの一日も早い復興や、放射能汚染に関連した差別・偏見の解消が大きな今日的課題となっている21世紀の現在とも重ね合う部分の多い学習であります。生徒たちは単に歴史的な事実を学ぶだけではなく、その時代に生きた人々の願いや思いに寄り添い、今を生きる自分自身の問題意識にまで学習を高めていこうとする姿がありました。この学習の概要について、生徒たちの感想をもとに紹介することで、生徒たちの成長の様子が伝われば幸いです。
<第2・3時:『水俣病と向き合った中学生』と向き合う>
同世代が出演するドキュメンタリー番組『水俣病と向き合った中学生』を手掛かりに、水俣病の「怖さ」の本質とは何かを生徒同士の意見交換を通じて深め、「自分にできること」を考えました。
◆ 水俣病を知る方々が少なくなってきている今、「昔のこと」「遠くで起きた事」などという理由で他人事にせず、私たちが正しい知識を得たり、後世に伝えていこうとしたりすることが、「自分たちの問題として受け止める」ということだと思いました。今日の授業で正しい知識を得たことで、ただ「こわい」だけではなくなりました。
◆ 無意識に差別をしている自分がいた。意識的に「見下そう」とか「いやだ」とか思っていないのに、そうしている自分がいた。たぶん「自分や普通と違うから」という理由だと思う。そのことにしっかり向き合わないと、「同じようなこと」が起こりうると思う。身近にあるいじめや差別、それが公害病であれ、いじめであれ、どれも同じだと思った。僕はその身近な差別やいじめをなくすことから始めようと思う。
◆ 「差別」って何だろうと改めて思った。私も写真を見たときに「こわい」と思ってしまった。「『こわい』と思っても、口に出さないことが大切だ」という意見もあったが、私は、口に出さなくても、思わないようにするためには知ることが大切だと思った。
◆ 「わたしは絶対に差別をしない」なんて、ただのきれいごとだと思う。私も含め、実際に出来る人はそうはいない。でも、患者の写真を見て出る「気持ち悪い」という言葉は、自分が罹っていないからこそ言えることだと思う。今は体験者がいても、次の世代のときにはもういないと思う。だから、私はこの時代に生まれたことの意味を考えたい。
<第4時:日本初の公害裁判勝訴までの道のりを学ぶ>
初めて住民側が裁判で勝利したイタイイタイ病訴訟とそこに関わる多くの人々の願いを学びました。
◆ 島林弁護士や小松さん達は「私達の世代のために戦ってくれた」と気付いたとき、すごく有り難いことだと感じた。とても大きくお金もある大会社に立ち向かうのは大変だったと思うけれど、「子どもや孫のため」と戦って歴史を変えた人たちの勇気はすごいと思った。
◆ イタイイタイ病は、初めて裁判で勝てた公害裁判だったことを知って驚いた。公害はとてもいけないことなのに、それまで裁判で勝てなかったのは、当時の人々の中に、公害を認めたくない、という思いがあったからだと私は思った。産業が発達することよりも、人の命の方が大切だ。人の命がどれだけ尊いのか、改めて感じさせられた1時間だった。
◆ …イタイイタイ病はとても昔に起きたことだと思っていたけれど、カドミウムによって汚染された農地の土の入れ替えが終わったのがつい最近(※注2012年)なのを知り、とても驚きました。この裁判以降は多くの公害裁判が勝利できたことを知り、弁護士たちは多くの人たちを救ったのだと思いました。
<第5時:イタイイタイ病資料館見学の「めあて」を考える>
単元のまとめとして意見交換をするなかで、差別をなくすためには「正確な知識」に加え、「判断力」や「共感力」などの「理性」が必要だと気付き、資料館見学の「めあて」を各自で考えました。
◆ ただ聞くのではなく、聞いて考え発信することを大切にしたい。
◆ 「これは過去のことなんだ」と片付けず、しっかり目を向けられるようにしたい。どんなに目をそむけたくても、私は最後の1秒まで心に焼き付けたいと思います。
◆ 裁判についてもっと詳しく知りたい。最初は無理そうだったけれど、3年かけて勝訴したことにとても興味があります。
「より良く伝える」技法を学ぶ~ 新聞スクラップ作品の学びから
社会科では「より良く伝える」技法を学ぶことを目的に、夏休み前から取り組んできた「新聞スクラップ作品」が全員完成し、授業で発表会の機会を設けました。
生徒たちは班別発表会→学級発表会→学年発表会 という3回の発表を通じ、「より良く伝える」ために必要な様々な工夫に気づくとともに、実社会への興味・関心をより広げることができました。
学年発表会の最後には、信濃毎日新聞社読者センター長を務められる畑(はた)光一さんからのお話もお聞きしました。その中で「なぜ、君たちは学校で学ぶのだろう」という問いかけがありました。そして、畑さんは「知る→考える→行動する」と黒板に書いて下さいました。
今回の学習で、調べたりまとめたり発表を聞いたりすることを通じて、生徒たちは「自分とは違う見方や考え方がある」ことに気付きました。また、友達の考え方やまとめ方を参考にしようと「刺激」を受けた人も多いでしょう。「視野を広げる」ということは、現実の社会事象を知ることだけではありません。内なる自分自身の見方や考え方を深めることは、自分以外の誰かと関わりあうことで初めて可能となります。そんな意味で、この学習を通じ生徒たちは「学校でしかできない」学びをすることが出来ました。
授業公開(科学リテラシー)
今回は、その中間発表を行いました。夏休み中に資料集め等の活動を始めたものの、現時点ではまだあまり研究が深まっていない段階です。中間発表をすることで、互いの感想や意見を聞く機会を得て、今後の追究の仕方や課題解決法の糸口が見えてきた生徒もいたことでしょう。
授業公開(英語プレゼンテーション)
2学年では、3時間目にAB合同で英語の授業を行いました。イングリッシュキャンプで学習したことをさらに発展させ、グループ毎に各国の様子を英語で発表し、英語で質問する難しさや楽しさを感じている姿を見ていただけたかと思います。
今後の英語の授業では、英語で発表したり、意見を述べたりする場面が多くなっていきますので、英語力やプレゼンテーション能力を一層伸ばすことを目指していきます。
イングリッシュキャンプ
2年生は、7/29(水)・30(木)に、国立妙高青少年自然の家でイングリッシュキャンプを行いました。いろいろな国の講師の方と交流しながら、「英語と親しみ、英語を使う」二日間を過ごしました。
1日目は英語のクイズに答えながらのオリエンテーションや、キャンプファイヤーを行いました。2日目は、それぞれの講師の出身国についての紹介を、英語でプレゼンテーションしました。
これらの活動を通して、英語を学ぶことはもちろん、異文化について知ったり、自分たちの考えを英語で伝えたりすることで、日ごろの英語学習への意欲が湧いた生徒も多かったようです。
Catch Your Dream
<生徒の感想>
「夢」について、今まであまり深く考えたことがなかったが、この「Catch Your Dream」をやったことによって、自分の将来のことを考えることができた。自分と向き合う、誰かに聞いてみる、ということが、とても大切だということがよくわかった。『じぶん計画』を立てていると、自分は将来どんな大人になっているのかなと、とても楽しみになってきた。この後、職場体験学習もあるので、今回のことも頭に入れながら、少しずつ将来のことも考えながら生活していきたい。
若者タウンミーティング開催
提案内容は以下の通りです。
テーマ | 提案内容 |
医療改革 | 都市部と地方の姉妹病院制度 県内医療機関医師への補助金 歩数計配布 |
医療 | 医学部・看護学部学費を県が負担 条件として卒業後長野県指定場所へ勤務 |
育児支援計画 | 子育て休暇義務化 子育て支援金 認定こども園を増やす |
子どもを増やせっ! | ながの貯金(税金より1日1円) 出産ごとの補助金増額 |
日本が世界に挑戦 | 交通網を発達させ企業誘致 農地バンクやブランド化より農業活性化 |
海外 | インターナショナルスクール 一校一国運動 交通網整備 外国人の働きやすい職場づくり |
長野の自然を守る | 「人が自然の一部である県」絶滅をふせぐ 野生動物遭遇時「知る」活動を |
農業 | 近郊工業の利点 生産量の高い野菜の増産 新規移転者受け入れ税収増を |
伝統 | おやきなど伝統を発信する企業をつくる 企業の雇用増により人口流出を防ぐ |
住みやすい街・長野 | 新幹線(長野~名古屋)開通 遊園地・ショッピングプラザ建設 道路拡張 |
来たれ 若者 | 県内大学増設 交通網の整備(小型バスの利用) アパートの家賃を下げる |
長野のお財布を豊かに! | 川中島等歴史をモチーフにしたイベント・ゲーム お祭りで盛り上げる |
人口・倍増計画 | 空き家を減らす IT企業を長野へ 移住者に支援金を 農業機械の貸し出し |
Welcome to nagano | 夏フェスの開催 大河ドラマツアー お見合いイベント開催 |
人口減少に適した街づくり | 長野県を5つに分ける市町村合併を大々的に行う 空いた地域を自然に還す |
「長野」流出を流入へ | 空き家バンク ふるさと納税 交通網整備 |
生徒の感想<生活記録から>
今日は、阿部知事とタウンミーティングを行いました。それぞれのグループがパワーポイントやポスターを使い、発表しました。発表を聞いて、なるほど、そういう制度があったら良いかもというものがいくつかありました。阿部知事の意見も聞け、充実したタウンミーティングになったと思います。阿部知事の話を聞いていて、「地消地産」という言葉が印象に残りました。今までのように人口が増えているわけではないので、発想をかえていかなくてはならない、とのことでした。人口が減少していく中、社会を担っていくのは私たちです。タウンミーティングで発表したことを実現できたらいいなと思います。
タウンミーティングがありました。今まで準備してきたプレゼンをし、知事と意見交換したり、長野県について考えたりした2時間でした。私は将来どうなるか分かりませんが、きっと長野を離れると思います。でも、今日のタウンミーティングで、就職のときはなるべく帰ってこられると良いなと思いました。良い会になったと思います。
地域創生について考える
知事との対話は8月末に予定されていますが、事前に何度か中学生だけで、考えたり話し合ったりするワークを重ねていくことになりました。現段階では『地方創生』と言っても、どんな事例があるのかや、現実的にはどんなことができそうかということについては、あまり知識がないかも知れません。
そこで先ず、「あなたにとっての“自分の地域”とは?」「理想の“地域”のキャッチフレーズは? どうしたら理想の地域になると考えますか?」というテーマで、グループ毎に話し合う機会を持ちました。
多くのグループから、「店が少ない」「(子ども)人口が少ない」「生活が不便」などのデメリットが挙げられたのと同時に、「自然が多い」というメリットも挙げられました。これらは表裏一体のもので、ひとつのことを改善しようとすると、その裏側にあるものが損なわれてしまうこともありそうです。そこを上手く改善したり、活性化させられたりする方法を、私達の話し合いの中で見出していくことができるでしょうか。
~キャッチフレーズの例~
○自然LLサイズ!○子どもを増やそう~Two Children 若さ輝く未来へ~
○便利な田舎
○“ちょうどいい街”
~ワークをしてみての感想~
- 地域ごとに様々な悩みがあるんだなと思った。全体的に見て、「自然」「店」「人口」がキーワードになる感じだと思う。
- 自分の住む地域について考えることはあまりありませんでしたが、普段楽しく生活できるのは、良い点だと思いました。また(地域に対しての)不満というのは少し自分中心の意見が多くなってしまいました。
- 何がしたいかはすぐに思いついたけれど、それをどうしたら達成できるかは考えるのに時間がかかった。自分の利益をマイナスの現象を起こさずに得るのは難しいことだと思った。自分の考えとは違う、地域のOKとNGをシェアできた。OKな所が、逆にNGだったりといろいろあった。
姨捨棚田体験学習(田植え)
作業中には、田んぼの中の様々な生物とも出会えました。カエルやアメンボはもとより、イモリやタニシもいました。私が子どもの頃は、田んぼと言えばカブトエビやタガメ、ゲンゴロウなどといった水生昆虫の宝庫でした。最近は農薬や外来生物などのせいなのか、これらの生物はほとんど見られなくなっています。名月会の方のお話にあったように、水田というのは単なる米の生産だけでなく、地域の生活や自然を守る役割があるのだと実感しました。また、「『米』という漢字は『八十八』と分割することができる。これは米を育てるのに、88の手間がかかるからだ。」といわれることがあります。これはお米が私たちの口に入るまでに、かなり大変な手間が必要であることのたとえの一つだと思いますが、私たち2年生が行った作業は、いわば「88分の1」にしか過ぎません。そして、もう一つの「稲刈り」を除く残りの86の手間を思いやると、日々食べているものへの感謝・畏敬の気持ちが生まれてくるような気がします。普段何気なく使っている「いただきます」という食事前の挨拶も、これからは意味深い一言になるのではないでしょうか。まして、棚田というのは大型機械を使うこともできず、一つ一つの作業が人の手による大変なものになります。さらに、それを地域の文化遺産として残すため、努力や工夫をしている方々への思いというのも、今回の体験を通してより身近に、そして実感として味わうことができたのではないでしょうか。
大先輩のお話を聞く会
今回の「大先輩のお話を聞く会」を通して、生徒は仕事に対する意識を高め、今後大切にしていかなければならないことに気付くことができました。これからの学校生活の中で、社会に求められている力を身につけてほしいと思います。
今後は、希望する職場のエントリーシートに、職場体験に向けての決意を記入し、学年職員との面接などを通して職場決定をしていきます。各自の職場体験の目的が明確になるように、今後の学習を進めていく予定です。
仕事について考える
そして5/11(月)の総合的な学習の時間では、クラスや班の中でお互いの情報を共有する時間を設けました。
職業に関する情報は、現代ではいろいろなツール(特にインターネットやホームページ)から手に入れることができます。実際に5/12(火)の授業では、それらを取り上げたテレビ番組を視聴し、様々な職業(今回は「宇宙開発技術者」「ウェブデザイナー」「診療所勤務医」の三つ)に就いている人の考えに触れ、意見交換をしました。「自分が知らないことについて調べ、学ぶ」ときには、この「人から直接聞く」ことと「メディアなどを通して間接的に聞く」ことの両方が必要です。そして、今回の連休の課題のような「自分の身近な人」から「直接」聞き取った声というのは、当然それを手に入れるまでの手間暇はかかりますが、より「自分の問題」として「真に迫る」ものです。場合によっては「相手があなただからこそ話せる」という情報があるかもしれません。事実、私が見ていたある班の発表中に「大きな声では言えませんが…」と前置きされた情報がありました。また、形には残っていないものの中には、「自分から問い返してより詳しい内容を話してもらえた」ということもあったのではないでしょうか。このように、「自分から求め、自分の力で直接何かから学ぶ」という学習は、大変ですが得るものも大きいのです。さらにそこへ「自分の体験を通して」ということが加われば、それは「実感」を伴った「発見・気づき」になります。9月に実施する「職業体験学習」も、「直接、自分の体験を通して、自分の将来について学び、考える」ことに意義があります。この学習を有意義なものとするためにも、これからの様々な学習に自ら考えながら臨んでいきたいものです
科学リテラシー始まる
科学リテラシーの授業が始まり、図書館オリエンテーションが行われました。司書の青木先生からは、ネット検索について、「国立国会図書館リサーチ・ナビ」「CiNii(サイニィ)論文検索」「総務省統計局データ」など、信頼できるサイトについて教えていただきました。
2年生の科学リテラシーでは、ディベートの学習を行う予定です。ディベートとは、ひとつのテーマに対し、2チームの話し手が肯定する立場と否定する立場とに分かれ、自分たちの議論の優位性を聞き手に理解してもらう事を意図したうえで、客観的な証拠資料に基づいて自身の考えを論じていくものです。相手を言い負かすのではなく、第三者を理論的に説得することが目的のコミュニケーションの形態です。ぜひ日ごろから、より確かな資料を基にわかりやすく話すことを心がけていきましょう。
県立歴史館での学習を振り返る
地域探索では、県立歴史館の福島正樹先生から、企画展「山と海の廻廊を行く~信濃と北陸をつなぐ道」について詳細な解説をして頂きました。東日本と西日本は、新幹線ができる1000年以上前から3つの道「東海道」・「北陸道」・「東山道(のちに中山道)」でつながっていて、それらはすべて長野県やその周辺を通過しているんですよ。長野県は日本の東と西を結ぶとても重要な場所なんです。・・・
学校では
長野は東日本と西日本との境であり、5つあるJRのうちの3つが長野県を通っていたり、60Hzと50Hzの電力の境があったりと、長野県は地質、文化、経済において東西を分ける境目である。
糸魚川でしか取れないヒスイが塩尻で見つかったり、長野の赤色の土器が北陸で見つかる一方で、北陸にしかない白い土でつくられた土器が長野で見つかったり、海がない長野でシュモクザメの絵が描かれた器やサケの背骨の耳飾りが見つかったりしたことなどから、長野は大昔から北陸と深く交流していたことがうかがえる。
長野の土器の模様や形が北陸に伝わったのち、北陸の土器の形が長野に持ち込まれたことなどから、文化や技術はずっと発信する側、ずっと受信する側であることはあり得ないことがわかる。情報を発信する側と受信する側の立場は、逆転することがある。
★「つなぐ」
長野には北陸道と東海道を結ぶ「道と道をつなぐ道」が通っていて、屋代はそうした道をつなぐ「つながりの地域」だった。道の途中には駅家(うまや)と呼ばれる休憩や馬の乗り継ぎをする場所があった。今は新幹線で長野は北陸とつながったが、何千年も前から北陸と道でつながっていた。
などと学習を振り返る中で、生徒たちは古来から長野県と北陸地方には密接なつながりがあったことを改めて確認しました。