科学リテラシーや総合的な学習等

若者タウンミーティング開催

  8月26日(水)、長野県主催の「若者タウンミーティング」が本校で行われました。「50年後の長野県を見こしたアイデアを考えよう」をメインテーマに、3年生計16チームが阿部長野県知事に対し具体的提案を行い、住みたい街を目指した政策について、意見交換をしました。

 提案内容は以下の通りです。

テーマ

提案内容

医療改革

都市部と地方の姉妹病院制度 県内医療機関医師への補助金 歩数計配布

医療

医学部・看護学部学費を県が負担 条件として卒業後長野県指定場所へ勤務

育児支援計画

子育て休暇義務化 子育て支援金 認定こども園を増やす

子どもを増やせっ!

ながの貯金(税金より1日1円) 出産ごとの補助金増額

日本が世界に挑戦

交通網を発達させ企業誘致 農地バンクやブランド化より農業活性化

海外

インターナショナルスクール 一校一国運動 交通網整備 外国人の働きやすい職場づくり

長野の自然を守る

「人が自然の一部である県」絶滅をふせぐ 野生動物遭遇時「知る」活動を

農業

近郊工業の利点 生産量の高い野菜の増産 新規移転者受け入れ税収増を

伝統

おやきなど伝統を発信する企業をつくる 企業の雇用増により人口流出を防ぐ

住みやすい街・長野

新幹線(長野~名古屋)開通 遊園地・ショッピングプラザ建設 道路拡張

来たれ 若者

県内大学増設 交通網の整備(小型バスの利用) アパートの家賃を下げる

長野のお財布を豊かに!

川中島等歴史をモチーフにしたイベント・ゲーム お祭りで盛り上げる

人口・倍増計画

空き家を減らす IT企業を長野へ 移住者に支援金を 農業機械の貸し出し

Welcome to nagano

夏フェスの開催 大河ドラマツアー お見合いイベント開催

人口減少に適した街づくり

長野県を5つに分ける市町村合併を大々的に行う 空いた地域を自然に還す

「長野」流出を流入へ

空き家バンク ふるさと納税 交通網整備


生徒の感想<生活記録から>

今日は、阿部知事とタウンミーティングを行いました。それぞれのグループがパワーポイントやポスターを使い、発表しました。発表を聞いて、なるほど、そういう制度があったら良いかもというものがいくつかありました。阿部知事の意見も聞け、充実したタウンミーティングになったと思います。阿部知事の話を聞いていて、「地消地産」という言葉が印象に残りました。今までのように人口が増えているわけではないので、発想をかえていかなくてはならない、とのことでした。人口が減少していく中、社会を担っていくのは私たちです。タウンミーティングで発表したことを実現できたらいいなと思います。

タウンミーティングがありました。今まで準備してきたプレゼンをし、知事と意見交換したり、長野県について考えたりした2時間でした。私は将来どうなるか分かりませんが、きっと長野を離れると思います。でも、今日のタウンミーティングで、就職のときはなるべく帰ってこられると良いなと思いました。良い会になったと思います。

地域創生について考える

 阿部知事が、『地方創生』について中学生と語り合う機会を持ちたいとのことで、屋代高等学校附属中学校にその依頼がありました。
 知事との対話は8月末に予定されていますが、事前に何度か中学生だけで、考えたり話し合ったりするワークを重ねていくことになりました。現段階では『地方創生』と言っても、どんな事例があるのかや、現実的にはどんなことができそうかということについては、あまり知識がないかも知れません。
 そこで先ず、「あなたにとっての“自分の地域”とは?」「理想の“地域”のキャッチフレーズは? どうしたら理想の地域になると考えますか?」というテーマで、グループ毎に話し合う機会を持ちました。
 多くのグループから、「店が少ない」「(子ども)人口が少ない」「生活が不便」などのデメリットが挙げられたのと同時に、「自然が多い」というメリットも挙げられました。これらは表裏一体のもので、ひとつのことを改善しようとすると、その裏側にあるものが損なわれてしまうこともありそうです。そこを上手く改善したり、活性化させられたりする方法を、私達の話し合いの中で見出していくことができるでしょうか。

~キャッチフレーズの例~
○目指せ渋谷!!~あの頃の若さを取り戻せ~
○自然LLサイズ!○子どもを増やそう~Two Children 若さ輝く未来へ~
○便利な田舎
○“ちょうどいい街”                  

~ワークをしてみての感想~
  • 地域ごとに様々な悩みがあるんだなと思った。全体的に見て、「自然」「店」「人口」がキーワードになる感じだと思う。
  • 自分の住む地域について考えることはあまりありませんでしたが、普段楽しく生活できるのは、良い点だと思いました。また(地域に対しての)不満というのは少し自分中心の意見が多くなってしまいました。
  • 何がしたいかはすぐに思いついたけれど、それをどうしたら達成できるかは考えるのに時間がかかった。自分の利益をマイナスの現象を起こさずに得るのは難しいことだと思った。自分の考えとは違う、地域のOKとNGをシェアできた。OKな所が、逆にNGだったりといろいろあった。

姨捨棚田体験学習(田植え)

 6/2(月)、中学2年生全員の参加により、姨捨棚田体験学習を実施しました。今回は「田植え」で、棚田保存会である名月会の方のご指導のもと、A・B合わせて3枚の棚田に、稲の苗を植えました。当日は朝まで雨が降っていましが、現地では雲こそ多かったものの、却って爽やかな高原の涼風も感じられる中で活動することができました。普段はなかなか経験できない「どろんこ」に「素足」で踏み入れ、苗を植える目安となる縄が直線上に張られると、我先に苗を一本一本植えていく姿が見られ、田植えはあっという間に終わりました。

 作業中には、田んぼの中の様々な生物とも出会えました。カエルやアメンボはもとより、イモリやタニシもいました。私が子どもの頃は、田んぼと言えばカブトエビやタガメ、ゲンゴロウなどといった水生昆虫の宝庫でした。最近は農薬や外来生物などのせいなのか、これらの生物はほとんど見られなくなっています。名月会の方のお話にあったように、水田というのは単なる米の生産だけでなく、地域の生活や自然を守る役割があるのだと実感しました。また、「『米』という漢字は『八十八』と分割することができる。これは米を育てるのに、88の手間がかかるからだ。」といわれることがあります。これはお米が私たちの口に入るまでに、かなり大変な手間が必要であることのたとえの一つだと思いますが、私たち2年生が行った作業は、いわば「88分の1」にしか過ぎません。そして、もう一つの「稲刈り」を除く残りの86の手間を思いやると、日々食べているものへの感謝・畏敬の気持ちが生まれてくるような気がします。普段何気なく使っている「いただきます」という食事前の挨拶も、これからは意味深い一言になるのではないでしょうか。まして、棚田というのは大型機械を使うこともできず、一つ一つの作業が人の手による大変なものになります。さらに、それを地域の文化遺産として残すため、努力や工夫をしている方々への思いというのも、今回の体験を通してより身近に、そして実感として味わうことができたのではないでしょうか。

大先輩のお話を聞く会

 5/23(土)の授業公開では、多くの保護者の皆様のご協力のおかげで、充実した活動を行うことができました。この日までに、生徒はインタビューの練習をしたり、質問内容を明確にしたりと準備を進めてきました。また一人一人が、自分自身の「14歳の問い」を抱き、事前に身の周りの人に仕事について質問したり、現場で働く人のビデオを見たりしながら、仕事に対する考えを深めてきました。
 今回の「大先輩のお話を聞く会」を通して、生徒は仕事に対する意識を高め、今後大切にしていかなければならないことに気付くことができました。これからの学校生活の中で、社会に求められている力を身につけてほしいと思います。
 今後は、希望する職場のエントリーシートに、職場体験に向けての決意を記入し、学年職員との面接などを通して職場決定をしていきます。各自の職場体験の目的が明確になるように、今後の学習を進めていく予定です。

仕事について考える

0514-1 「キャリアプランニング」の学習の一環として、5月の連休中には、2年生一人ひとりに「職業インタビュー」の課題がありました。そこでは自分のお家の方を中心として、既に「仕事」に携わっている方へのインタビューを通して、その職に就いた理由や やりがい、また逆に大変なこと、中学生へのアドバイスなど、実際に働いている方の声を聞きました。
 そして5/11(月)の総合的な学習の時間では、クラスや班の中でお互いの情報を共有する時間を設けました。
 
 職業に関する情報は、現代ではいろいろなツール(特にインターネットやホームページ)から手に入れることができます。実際に5/12(火)の授業では、それらを取り上げたテレビ番組を視聴し、様々な職業(今回は「宇宙開発技術者」「ウェブデザイナー」「診療所勤務医」の三つ)に就いている人の考えに触れ、意見交換をしました。「自分が知らないことについて調べ、学ぶ」ときには、この「人から直接聞く」ことと「メディアなどを通して間接的に聞く」ことの両方が必要です。そして、今回の連休の課題のような「自分の身近な人」から「直接」聞き取った声というのは、当然それを手に入れるまでの手間暇はかかりますが、より「自分の問題」として「真に迫る」ものです。場合によっては「相手があなただからこそ話せる」という情報があるかもしれません。事実、私が見ていたある班の発表中に「大きな声では言えませんが…」と前置きされた情報がありました。また、形には残っていないものの中には、「自分から問い返してより詳しい内容を話してもらえた」ということもあったのではないでしょうか。このように、「自分から求め、自分の力で直接何かから学ぶ」という学習は、大変ですが得るものも大きいのです。さらにそこへ「自分の体験を通して」ということが加われば、それは「実感」を伴った「発見・気づき」になります。9月に実施する「職業体験学習」も、「直接、自分の体験を通して、自分の将来について学び、考える」ことに意義があります。この学習を有意義なものとするためにも、これからの様々な学習に自ら考えながら臨んでいきたいものです