カテゴリ:2学年 学習活動

ディベート学習

 11月に入ってから、2学年の「科学リテラシー」では、実践を通してディベートを学んでいます。ディベートとは、どんなものなのでしょう。まず、肯定側と否定側に分かれ、それぞれの主張を展開します(立論)。その後、相手側から質疑を受け、次に相手の主張の根拠を上回れるように主張を展開します(反駁)。これを肯定側、反対側それぞれが2回繰り広げ、ジャッジとなります。立論や反駁の主張の仕方にもルールがあり、それに従って進めて行きます。授業では、学校生活の中からテーマが与えられ、1つのテーマについて9~10人が肯定側と否定側に分かれ、必要なデータ等を調べ、作戦を練っています。今後どんな主張が展開されるのでしょうか。
「きちんとした話し合いの訓練を」
 普段、友だち同士で気軽におしゃべりをすることはあっても、少し真面目な話とか真剣な話などを時間をかけてきちんとする機会というのは案外少ないのではないでしょうか。これは、話し合いの技術というか、きちんとした話をする訓練が足りないせいなのかも知れません。
 「おしゃべり」と違って、真剣な話し合いというのは、相手の話を聞いているようでいて、実は相手の話の中に自分が共感できる部分だけを聞いているそうです。逆に、共感できない部分は「どうもおかしい」と感じているらしいのです。つまり、相手の話をそのまま受け取るのではなく、いつでも自分が相手の話を取捨選択しているということです。
 相手の話をありのままに聞く、というのは実に難しいことです。大抵の人は自分が納得していることを聞いています。しかし、これでは今までとは違う新しい考え方とか自分と立場の違う人の気持ちなどが分からないままになりますから、少しも進歩しません。自分の成長に必要なのは、実は自分と違った考え方とか自分が気付かずにいたことなのです。
 最後まで相手の話に賛成しないのがディベートの基本ですが、そのためには相手の話をありのままに聞き取らなくてはなりません。そこが、真面目な話し合いをする訓練になるはずです。

職場体験

 1年生のときの職業適性検査や職業調べから自分の将来について考え始め、2年生になって本格的に「14歳の問い」を考えてきました。その集大成となる職場体験学習が、9月29日・30日に行われました。本年度は東北信地区の47事業所にご協力を頂き、職場体験学習を行うことができました。
 普段の学校生活とは異なった環境での体験となったため、最初は緊張している様子でしたが、徐々に仕事にも慣れ自ら何をすればよいのかを尋ねるなど、積極的に仕事を進めていく姿がみられました。
 2日間の体験を通して、自らが設定した「14歳の問い」の答えは見つかったでしょうか。各職場の方々から「事前にしっかりと勉強してきている」、「意欲的に取り組んでくれた」などのお褒めの言葉を頂きました。

~生活記録から~
  • 無力。この一言が私に響きました。病院の見学中に救急車が1台来ました。私は何もわからないし、何もできませんでした。ただ見ているだけでした。それはどうしようもないことなのに、でもなぜか悔しかったです。すぐそこに苦しんでいる人がいるのに、見ていることしかできない。本当に悔しくて、もっともっと勉強して知識を身につけて、人の役に立てる人になりたいと心から思いました。病院とは、医師とはそういう仕事なんだと身にしみてわかりました。この悔しさを忘れずに知識と技術を身につけて、あの場に立って役に立ちたいと強く思いました。

棚田体験学習(稲刈り)

 2学年では、地元の姨捨で、6月9日に田植えを行い、9月28日に稲刈りを行いました。このおよそ4ヶ月間、名月会の皆さんに草刈りや水の管理などを行って頂いたおかげで、立派に実った稲を刈ることができました。
 稲刈りの前に、姨捨の棚田に水を供給している水源を見学しました。その見学の中で、森林保全の一環として森林伐採を行っている様子を間近で見させていただきました。間伐を行って森林を守っていくことが、水源の保全につながり、それが棚田の保全にもつながっていくということを改めて実感しました。

 稲刈りの作業では、稲刈り、束ね、ハゼかけを分担して行い、効率よく作業を進めることができました。初めはうまくいかない部分もありましたが、名月会の方々にポイントを指導して頂き、その後は手際よく作業することができました。1時間半ほどの作業でしたが、その作業の大変さとともに終わった後の達成感も味わうことができました。この体験を通して、棚田の景観を守っていくことの大切さや、米づくりの苦労を知り、普段食べている食べ物への意識も変わったのではないかと思います。

オーストラリアの高校生との交流会

150924 9月24日に、オーストラリアより日本語を専攻している高校生が、研修の一環として本校を訪れました。本校には1日滞在し、歓迎セレモニーや交流授業、班活動体験などを行い、本校の中高生と交流しました。
 中学2年生は、歓迎セレモニーに参加し、イングリッシュキャンプでALTの先生に教えていただいた「Don't Stop Believin'」と、フィオナ先生に教えていただいたオーストラリアで有名な「Kookaburra song」を演奏しました。オーストラリアの高校生も一緒に口ずさんでくださり、一緒に楽しむことができました。同年代の外国の生徒と交流することができた貴重な時間となりました。

~生活記録から~
  • 3時間目にオーストラリアの人たちとの交流会がありました。僕たちが歌った「Don't Stop Believin'」と「Kookaburra song」は両方とも知っている歌だったみたいなので楽しんでくれたと思います。「Don't Stop Believin'」は、吹奏楽の演奏で盛り上がりました。「Kookaburra song」はオーストラリアの人たちと一緒に歌ったので、心が通じ合ったような気がしました。交流会の発表は成功だったと思うのでよかったです。このような機会はなかなかないので、とても楽しかったです。

授業公開(英語プレゼンテーション)

 8月29日(土)に授業公開を行いました。今年最後の授業公開ということもあり、多くの方に授業の様子を見ていただきました。ありがとうございました。
 2学年では、3時間目にAB合同で英語の授業を行いました。イングリッシュキャンプで学習したことをさらに発展させ、グループ毎に各国の様子を英語で発表し、英語で質問する難しさや楽しさを感じている姿を見ていただけたかと思います。

 今後の英語の授業では、英語で発表したり、意見を述べたりする場面が多くなっていきますので、英語力やプレゼンテーション能力を一層伸ばすことを目指していきます。

イングリッシュキャンプ

オリエンテーリングプレゼンテーション

 2年生は、7/29(水)・30(木)に、国立妙高青少年自然の家でイングリッシュキャンプを行いました。いろいろな国の講師の方と交流しながら、「英語と親しみ、英語を使う」二日間を過ごしました。

1日目は英語のクイズに答えながらのオリエンテーションや、キャンプファイヤーを行いました。2日目は、それぞれの講師の出身国についての紹介を、英語でプレゼンテーションしました。
これらの活動を通して、英語を学ぶことはもちろん、異文化について知ったり、自分たちの考えを英語で伝えたりすることで、日ごろの英語学習への意欲が湧いた生徒も多かったようです。

Catch Your Dream

 2学年では、夏期補習期間中の7/27に、「公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本」と「アクセンチュア(株)」のご協力により、キャリアプランニングの学習の1つである”Catch Your Dream”を行いました。 プログラムは、①「見つめよう、自分の価値観(個人ワーク)」、②「インタビューwith大人」、③「インタビューwithみんな」④「作ろう『じぶん計画』(個人ワーク、後グループ内で共有)」の全4ステップから構成されており、今の自分自身を見つめながら次第に未来の自分に思いをはせ、夢の実現に向けて具体的な計画を立てることが目標です。プログラムを進める中で、アクセンチュアの皆さんからは、自分の中学生の時の様子や、その時に考えていたことがどのように職業選択につながっていくのか等、詳しくお聞きできました。

<生徒の感想>
「夢」について、今まであまり深く考えたことがなかったが、この「Catch Your Dream」をやったことによって、自分の将来のことを考えることができた。自分と向き合う、誰かに聞いてみる、ということが、とても大切だということがよくわかった。『じぶん計画』を立てていると、自分は将来どんな大人になっているのかなと、とても楽しみになってきた。この後、職場体験学習もあるので、今回のことも頭に入れながら、少しずつ将来のことも考えながら生活していきたい。

姨捨棚田体験学習(田植え)

 6/2(月)、中学2年生全員の参加により、姨捨棚田体験学習を実施しました。今回は「田植え」で、棚田保存会である名月会の方のご指導のもと、A・B合わせて3枚の棚田に、稲の苗を植えました。当日は朝まで雨が降っていましが、現地では雲こそ多かったものの、却って爽やかな高原の涼風も感じられる中で活動することができました。普段はなかなか経験できない「どろんこ」に「素足」で踏み入れ、苗を植える目安となる縄が直線上に張られると、我先に苗を一本一本植えていく姿が見られ、田植えはあっという間に終わりました。

 作業中には、田んぼの中の様々な生物とも出会えました。カエルやアメンボはもとより、イモリやタニシもいました。私が子どもの頃は、田んぼと言えばカブトエビやタガメ、ゲンゴロウなどといった水生昆虫の宝庫でした。最近は農薬や外来生物などのせいなのか、これらの生物はほとんど見られなくなっています。名月会の方のお話にあったように、水田というのは単なる米の生産だけでなく、地域の生活や自然を守る役割があるのだと実感しました。また、「『米』という漢字は『八十八』と分割することができる。これは米を育てるのに、88の手間がかかるからだ。」といわれることがあります。これはお米が私たちの口に入るまでに、かなり大変な手間が必要であることのたとえの一つだと思いますが、私たち2年生が行った作業は、いわば「88分の1」にしか過ぎません。そして、もう一つの「稲刈り」を除く残りの86の手間を思いやると、日々食べているものへの感謝・畏敬の気持ちが生まれてくるような気がします。普段何気なく使っている「いただきます」という食事前の挨拶も、これからは意味深い一言になるのではないでしょうか。まして、棚田というのは大型機械を使うこともできず、一つ一つの作業が人の手による大変なものになります。さらに、それを地域の文化遺産として残すため、努力や工夫をしている方々への思いというのも、今回の体験を通してより身近に、そして実感として味わうことができたのではないでしょうか。

大先輩のお話を聞く会

 5/23(土)の授業公開では、多くの保護者の皆様のご協力のおかげで、充実した活動を行うことができました。この日までに、生徒はインタビューの練習をしたり、質問内容を明確にしたりと準備を進めてきました。また一人一人が、自分自身の「14歳の問い」を抱き、事前に身の周りの人に仕事について質問したり、現場で働く人のビデオを見たりしながら、仕事に対する考えを深めてきました。
 今回の「大先輩のお話を聞く会」を通して、生徒は仕事に対する意識を高め、今後大切にしていかなければならないことに気付くことができました。これからの学校生活の中で、社会に求められている力を身につけてほしいと思います。
 今後は、希望する職場のエントリーシートに、職場体験に向けての決意を記入し、学年職員との面接などを通して職場決定をしていきます。各自の職場体験の目的が明確になるように、今後の学習を進めていく予定です。

仕事について考える

0514-1 「キャリアプランニング」の学習の一環として、5月の連休中には、2年生一人ひとりに「職業インタビュー」の課題がありました。そこでは自分のお家の方を中心として、既に「仕事」に携わっている方へのインタビューを通して、その職に就いた理由や やりがい、また逆に大変なこと、中学生へのアドバイスなど、実際に働いている方の声を聞きました。
 そして5/11(月)の総合的な学習の時間では、クラスや班の中でお互いの情報を共有する時間を設けました。
 
 職業に関する情報は、現代ではいろいろなツール(特にインターネットやホームページ)から手に入れることができます。実際に5/12(火)の授業では、それらを取り上げたテレビ番組を視聴し、様々な職業(今回は「宇宙開発技術者」「ウェブデザイナー」「診療所勤務医」の三つ)に就いている人の考えに触れ、意見交換をしました。「自分が知らないことについて調べ、学ぶ」ときには、この「人から直接聞く」ことと「メディアなどを通して間接的に聞く」ことの両方が必要です。そして、今回の連休の課題のような「自分の身近な人」から「直接」聞き取った声というのは、当然それを手に入れるまでの手間暇はかかりますが、より「自分の問題」として「真に迫る」ものです。場合によっては「相手があなただからこそ話せる」という情報があるかもしれません。事実、私が見ていたある班の発表中に「大きな声では言えませんが…」と前置きされた情報がありました。また、形には残っていないものの中には、「自分から問い返してより詳しい内容を話してもらえた」ということもあったのではないでしょうか。このように、「自分から求め、自分の力で直接何かから学ぶ」という学習は、大変ですが得るものも大きいのです。さらにそこへ「自分の体験を通して」ということが加われば、それは「実感」を伴った「発見・気づき」になります。9月に実施する「職業体験学習」も、「直接、自分の体験を通して、自分の将来について学び、考える」ことに意義があります。この学習を有意義なものとするためにも、これからの様々な学習に自ら考えながら臨んでいきたいものです