カテゴリ:1学年 学習活動
SSH統計講演会「ICTを活用した統計的問題解決とコンテストに向けて」
7月8日(金)に茨城大学教育学部学校教員養成課程教授 小口祐一先生をお招きして、「ICTを活用した統計的問題解決とコンテストに向けて」をテーマにご講演をいただきました。
PPDACのサイクルをもとに①問題の発見、②調査の計画、③データの収集、④分析、⑤結論を順序だてて考えていくことの大切や、実際にデータの資料からスプレッドシートを使ってグラフをつくるなど、具体的な方法まで教えていただきました。
また、内閣府の調査データと自校のデータの比較の方法や用紙へのまとめ方など、統計グラフコンクールに向けて生かしていけることが多くありました。
1時間という短い時間でしたが、内容の濃い講演会でした。
ありがとうございました。
SSH連携授業「信州の地質を知って地震災害に備えよう」
SSH連携授業で中学校1学年対象に「信州の地質を知って地震災害に備えよう」と題して、信州大学特任教授の大塚勉先生にご講演をいただきました。
日本列島における地震発生のしくみ、長野県内における地震の歴史について、そして減災についてスライドを見ながら話を聞きました。
「長野県は活断層によってつくられた盆地の集合体である」を教えていただき、私たちのすぐそばで大きな地震が起きても不思議ではないなと、改めて実感しました。
また、長野県でも過去に大きな地震が何度も起きていることから、他人事ではなく、自分事として考えていく必要があります。いつ起こるかわからない地震において、どうやって減災をしていくのか、考えるきっかけになったと思います。
統計学講演会
中学校1年生を対象とした統計学の講演会が行われました。
「ビックデータを活用した新しい知の創造〜統計グラフコンクール作品に向けて〜」と題して、茨城大学教授の小口祐一教授をお迎えをして、お話をいただきました。
PPDACサイクルをはじめ、統計グラフの種類や特徴について学びました。
また、データの収集方法、研究論文の様式、ICT活用における GeoGebraの紹介など、盛りだくさんの内容を分かりやすくお話しいただきました。
これからの「データの活用」の数学の授業や、統計グラフコンクールに向けた生徒個人の作品づくりにつなげられる講演会になりました。
学びフォーラム 終了証伝達
県教委主催の学びフォーラムでプレゼン発表した1年生に終了証が伝達されました。
前回紹介したページ
↓プレゼンをPDFにしたものです。本人撮影の写真が満載。(3分割しています)
学びフォーラム 屋代附属中学校 (1).pdf
学びフォーラム 屋代附属中学校 (2).pdf
学びフォーラム 屋代附属中学校 (3).pdf
これからも探究し続けていってください!
ナンバープレートの秘密
ナンバープレートについて調べ、まとめた1年生がいます。
↓3回のシリーズをもつ1年生
1ナンバーと8ナンバーの車を多く見て、
「これは調べがいがあるな」と感じ、調査開始。
調べていくと、
「奥が深い。大長編のプレゼンに取り組みたい」
と感じ、3部作としたそうです。
みんなに楽しんでほしいと願って、クイズ形式も採用。
楽しみながらナンバーについて考えられるまとめとなりました。
今後はテーマの範囲を広げて、さらに探究活動を進めていきたいとのこと。
期待しています。
↓3部作はこちら
リンゴはなぜボケる?
長野県産のリンゴ、おいしいですよね!
1年生の生徒が、リンゴがなぜボケるのか疑問に思い、
調べ、まとめました。
20201109リンゴはなぜボケる? .mp4
身近なところに「問い」はあります。
調べてみて、これからボケないようにして、さらにおいしくリンゴを食べたいとのこと。
探究で、生活が少し変わりますね。
↓作成した生徒
1学年 稲荷山地域探索
11月20日に、感染症対策を徹底して、1学年が稲荷山地域探索を行いました。
1年生にとっては、4月の校外学習以来の学校の外に出ての学習。
少人数になり、ガイドさんの誘導のもと、稲荷山の歴史や昔の暮らしぶり、現存する建物の特徴や環境保全のための活動などのお話をうかがいました。
今後、今回の地域探索で学んだことを発信するために、総合的な学習の時間と科学リテラシーの授業を使って、学びを深めていきます。
やはり、実際にその場に行って、見て、聞いて、感じることは、大切なことですね。
(生徒の生活記録より)
実際に歴史を感じられる街並みを見ることができて楽しかったです。蔵し館で見学した建物の雰囲気にひかれて、住みたいな、と思いました。レトロでモダンな建物が多くあって魅力を感じました。日常では見られないような歴史に残る風景を保存し、残していくことも大変なことなんだなと思います。しかし、稲荷山のように残されている地域はさらに後世にまで残して伝えていくべきものだと考えました。
scratchについて~自主的に制作したパワーポイントを紹介します~
scratchをやってみて、それをまとめました。
自分のやっているゲームのキャラの動きも、
一つ一つの指示があって動いていることを知ることができたそうです。
20200925scratch」って何? .mp4
1年生もどんどんと自分の疑問から調べ、まとめていますね!
↓右が制作した生徒
新型コロナウイルスについて~自主的に制作したパワーポイント~
新型コロナウイルス感染症と共に生きていかなければいけなくなっています。
「感染しても仕方がない」ではなく、
しっかり知って対策をしていきたいと思い、調べたそうです。
世界の感染者も減ってほしいと願っています。
20200924新型コロナウイルスについて.mp4
↓左の生徒が作成者
光の乱反射について~自主的に制作したパワーポイントの紹介~
きれいな氷とそうでない氷があって、どうしてそうなるのか、
疑問に思い、調べてみました。
20200923細かくすると白くなる!? 光の乱反射 (1) .mp4
乱反射だと知って、びっくりしたそうです。
これから、実験もしてみたいとのこと。
↓真ん中の生徒が作成者
自主的に作成したパワーポイントを紹介します?
1年生が好きなアーティストである米津玄師についてまとめました。
本人曰く、「良いところがたくさんあってまとめきれませんでした」とのこと。
でも、自分の感じている良さを伝えようとすることが、よいことですね。
20200803米津玄師について(ハチ).mp4
(画像処理している部分があります)
自主的に作成したパワーポイントを紹介します?
韓国語に関心がある1年生が制作したパワーポイントを紹介します。
韓国の歌手のファンになり、韓国語の曲の歌詞を和訳でなく理解したいなどの理由から、自ら韓国語を学習しているそうです。
挨拶や、日本のヒット曲の翻訳をしています。
20200731韓国語について.mp4
今回、韓国語についてまとめて、改めて頭の中で整理できたそうです。
これからも楽しみながら、目標に向かって、頑張っていってください。
自主的に作成したパワーポイントを紹介します?
皆さんは、口内炎になったことありますか。
気になるし、痛いですよね。
口内炎になってしまったので、口内炎について調べた1年生がいます。
20200717口内炎.mp4
20200717口内炎.mp4
調べてみると、種類があり、それぞれ原因が違うことが分かったそうです。
自分に合った対処法を見つけ、今は、よくなったとのこと。
出典もきちんと明記しています。
↓作成し、口内炎がよくなった生徒
困ったことも、探究の材料なのですね。
それに、口内炎、治ってよかった!
茨城大学小口教授から学びました
7月16日に、茨城大学教育学部の小口教授をお迎えして、「ビックデータを活用した新しい知の創造」について講演をお聞きしました。
これから学習する「ヒストグラム」や「散布図」、「箱ひげ図」で実際のデータをグラフ化して、どこに着目すればよいかを教えていただきました。
小口先生から教えていただいた「PPDACサイクル」は、これから総合的な学習の時間んで取り組んでいく、千曲市の地域探索と自らが設定したテーマによる探究活動ともつながっていきます。
自主的に作成したパワーポイントを紹介します⑳
1年生が身の回りに使用されている人工甘味料について調べました。
20200709人工甘味料.mp4
自分が買うときに目にした甘味料を調べています。
今回は、悪いところを中心に調べていますが、
良いところもあるので、うまく付き合っていくのが大切とまとめています。
今日のお菓子や飲み物には、人工甘味料が使用されているでしょうか。
自主的に作成したパワーポイントを紹介します⑯
1年生が、「飛行機雲」について調べ、まとめました。
20200706「飛行機雲」について調べてみた.mp4
飛行機雲がれっきとした雲だということを知ってびっくりしたそうです。
また、感想に、
「疑問に思ったことを解決し、理解することができたのでよかった」
とあるように、これからも探究的に学んでいってください。
↓作成した生徒
自主的に作成したパワーポイントを紹介します⑩
2つ紹介します。
地元の千曲市のホタルについて調べました。
実際に見にも行ってきたそうです。
地元の取組を知り、理解すること、大切ですね。
20200629千曲市のホタル.mp4
ヘアドネーションをした生徒が、自分の取組をまとめました。
↓ヘアドネーションの取組は附属中活動を参照。http://yashiro.jpn.org/blogs/blog_entries/view/51/TTUE9BVNCJW1LG798JPMODZQR4Y9Y519?frame_id=69
↓作成したパワーポイントはこちら
20200629初めてのHair donationーつな髪プロジェクトへの寄付ー?.mp4
↓作成した二人
SSH「ジオサイエンス」特別授業
信州大学 大塚勉教授より、震度とマグニチュードの違いから始まって、M6とM7では32倍も規模が異なることや、プレートの移動、断層の話までの説明を聞きました。
そして、今回の魅力である「長野県と地震の関わり」へと話が進みました。信濃の国にも謡われている諏訪や松本などの盆地は、長野県を縦断する複数の活断層によって作られたものであること、本校のある千曲市周辺にも長野盆地西縁断層という活断層があることを学びました。
長野県、特に生活の場である盆地は、活断層がなければできなかった。だから、私たちは上手に地震とつきあっていかなけらばならない。ということで、最後は防災にまで話が及びました。
生徒からの「文献などの記録だけではなく、地層からも地震が起きた日付はわかるのですか?」という質問では、「放射性元素を用いた測定により、ある程度の年代は調べることができる」と、教えていただきました。
戸隠地質化石博物館実習
能登臨海実習
能登臨海実習大成功
新幹線の金沢延伸に合わせた課題設定を行い、調査学習メインとした能登臨海実習を行いました。これからの1年生の可能性を示唆する活動となりました。
1日目
・YKKセンターパークを見学しました。ファスナーには3種類のタイプがあることや,水を通さないファスナー,宇宙関連で使われるファスナーなど,その作り方や仕組みに多くの生徒が興味を持ちました。
・次は,A・B組が空港と黒部市地域観光ギャラリーに分かれて見学を行いました。空港では,自分たちが調べてきた,「新幹線開通による長野県民にとっての富山きときと空港の利便性」をプレゼンテーションし,空港の説明をお聞きしました。黒部市地域観光ギャラリーでは,「着地型商品の開発」という,「40年の夢」のための地域を挙げての取り組みを教えていただきました。
・富山駅では、1回目の本格的な調査活動(インタビュー)を行いました。初めは声をかけることに戸惑っていた班も,周りのグループに刺激され,積極的に活動するようになっていきました。
・本日最後の見学地は,イタイイタイ病資料館でした。これまで授業で積み重ねてきた学習を踏まえて,被害者の苦しみや,地域の団結を学び直すことができました。語り部の方の「お嫁に来た私を気遣ってくれる本当に優しいおばあちゃんでした」という話が心に残りました。
・宿舎に着いてからは、本日最後の活動「天体観測」を行いました。晴れ渡った夜空に浮かぶスーパームーン,天文班の生徒による「国による月の見え方の違い」を聞きながら、じっくりと夜空を観察できました。その後は,夏の大三角形についての解説を聞き,こと座のベガ,わし座のアルタイル,はくちょう座のデネブの位置関係を指さし確認しました。
2日目
・本日のメインの活動である輪島朝市見学のため、早めに宿を出発。現地へ到着すると,既に通りは観光客で盛り上がっていました。早速,調査費用を握りしめ,お店のおばあちゃんたちとの交渉です。安くしてもらったり,枚数を多くしてもらったりして干物を購入,食事係が責任を持って七輪コーナーで焼きました。あまりのおいしさに「うまい!!」の連発,その姿に他の観光客の方も笑顔に。当然,商店の方もうれしそうな表情で,朝市の歴史を説明してくれたり,名刺を下さったりしました。帰校後の学習の幅が広がりました。
・食べてばかりいたわけでは無く,当然インタビュー活動も実施。地元の方も観光客の方も優しい方ばかりで,みなさん親切に答えて下さいました。
・次の見学地は「コスモアイル」。核ミサイルを転用した間に合わせの宇宙船の話や,着地直前に脱出する今では考えられないリスキーな帰還方法など,興味深く話を聞くことができました。月を中心とした米ソの宇宙開発競争を物語る展示物が,前日の月観察とつながりました。
3日目
・3日間は、本実習の集大成となる金沢班別行動でした。整美係を中心とした全員の努力により,早めに宿を出発,現地到着時間が40分も早くなりました。しかし,お弁当が間に合わないことが判明。そこで、生み出した時間を有効利用しようと,弁当は活動前配布から,活動途中での受け取りに変更しました。このトラブルにも上手に対応し,全ての班が弁当を受け取り,観光客へのインタビューを行いながら全員が時間通りに集合できました。
・最後は金沢駅での調査活動です。すでに十分な調査が行えた班では,記念写真を多めに撮る姿も見られました。ここでも時間通りに集合することができ,新幹線ホームへ。長野までは1時間と少し,あっという間の帰路となりました。駅からはそれぞれの方法で家まで,ほとんどの人がすぐに寝てしまったのではないでしょうか。十分にやりきった3日間となりました。
持続可能な社会と科学技術
1学年では「総合的な学習の時間(鳩学)」として、『持続可能な社会と科学技術』という特設単元を設け、下のような学習内容で能登臨海実習の事前学習を重ねてきました。
①関東大震災からの復興のありかた(~後藤新平が目指した「生活を衛る」都市構想を中心に)
②高度経済成長期における公害問題の現代的意義(~水俣病とイタイイタイ病を中心に)
いずれも20世紀のわが国でおきた大災害(天災・人災)ですが、東日本大震災からの一日も早い復興や、放射能汚染に関連した差別・偏見の解消が大きな今日的課題となっている21世紀の現在とも重ね合う部分の多い学習であります。生徒たちは単に歴史的な事実を学ぶだけではなく、その時代に生きた人々の願いや思いに寄り添い、今を生きる自分自身の問題意識にまで学習を高めていこうとする姿がありました。この学習の概要について、生徒たちの感想をもとに紹介することで、生徒たちの成長の様子が伝われば幸いです。
<第2・3時:『水俣病と向き合った中学生』と向き合う>
同世代が出演するドキュメンタリー番組『水俣病と向き合った中学生』を手掛かりに、水俣病の「怖さ」の本質とは何かを生徒同士の意見交換を通じて深め、「自分にできること」を考えました。
◆ 水俣病を知る方々が少なくなってきている今、「昔のこと」「遠くで起きた事」などという理由で他人事にせず、私たちが正しい知識を得たり、後世に伝えていこうとしたりすることが、「自分たちの問題として受け止める」ということだと思いました。今日の授業で正しい知識を得たことで、ただ「こわい」だけではなくなりました。
◆ 無意識に差別をしている自分がいた。意識的に「見下そう」とか「いやだ」とか思っていないのに、そうしている自分がいた。たぶん「自分や普通と違うから」という理由だと思う。そのことにしっかり向き合わないと、「同じようなこと」が起こりうると思う。身近にあるいじめや差別、それが公害病であれ、いじめであれ、どれも同じだと思った。僕はその身近な差別やいじめをなくすことから始めようと思う。
◆ 「差別」って何だろうと改めて思った。私も写真を見たときに「こわい」と思ってしまった。「『こわい』と思っても、口に出さないことが大切だ」という意見もあったが、私は、口に出さなくても、思わないようにするためには知ることが大切だと思った。
◆ 「わたしは絶対に差別をしない」なんて、ただのきれいごとだと思う。私も含め、実際に出来る人はそうはいない。でも、患者の写真を見て出る「気持ち悪い」という言葉は、自分が罹っていないからこそ言えることだと思う。今は体験者がいても、次の世代のときにはもういないと思う。だから、私はこの時代に生まれたことの意味を考えたい。
<第4時:日本初の公害裁判勝訴までの道のりを学ぶ>
初めて住民側が裁判で勝利したイタイイタイ病訴訟とそこに関わる多くの人々の願いを学びました。
◆ 島林弁護士や小松さん達は「私達の世代のために戦ってくれた」と気付いたとき、すごく有り難いことだと感じた。とても大きくお金もある大会社に立ち向かうのは大変だったと思うけれど、「子どもや孫のため」と戦って歴史を変えた人たちの勇気はすごいと思った。
◆ イタイイタイ病は、初めて裁判で勝てた公害裁判だったことを知って驚いた。公害はとてもいけないことなのに、それまで裁判で勝てなかったのは、当時の人々の中に、公害を認めたくない、という思いがあったからだと私は思った。産業が発達することよりも、人の命の方が大切だ。人の命がどれだけ尊いのか、改めて感じさせられた1時間だった。
◆ …イタイイタイ病はとても昔に起きたことだと思っていたけれど、カドミウムによって汚染された農地の土の入れ替えが終わったのがつい最近(※注2012年)なのを知り、とても驚きました。この裁判以降は多くの公害裁判が勝利できたことを知り、弁護士たちは多くの人たちを救ったのだと思いました。
<第5時:イタイイタイ病資料館見学の「めあて」を考える>
単元のまとめとして意見交換をするなかで、差別をなくすためには「正確な知識」に加え、「判断力」や「共感力」などの「理性」が必要だと気付き、資料館見学の「めあて」を各自で考えました。
◆ ただ聞くのではなく、聞いて考え発信することを大切にしたい。
◆ 「これは過去のことなんだ」と片付けず、しっかり目を向けられるようにしたい。どんなに目をそむけたくても、私は最後の1秒まで心に焼き付けたいと思います。
◆ 裁判についてもっと詳しく知りたい。最初は無理そうだったけれど、3年かけて勝訴したことにとても興味があります。
「より良く伝える」技法を学ぶ~ 新聞スクラップ作品の学びから
社会科では「より良く伝える」技法を学ぶことを目的に、夏休み前から取り組んできた「新聞スクラップ作品」が全員完成し、授業で発表会の機会を設けました。
生徒たちは班別発表会→学級発表会→学年発表会 という3回の発表を通じ、「より良く伝える」ために必要な様々な工夫に気づくとともに、実社会への興味・関心をより広げることができました。
学年発表会の最後には、信濃毎日新聞社読者センター長を務められる畑(はた)光一さんからのお話もお聞きしました。その中で「なぜ、君たちは学校で学ぶのだろう」という問いかけがありました。そして、畑さんは「知る→考える→行動する」と黒板に書いて下さいました。
今回の学習で、調べたりまとめたり発表を聞いたりすることを通じて、生徒たちは「自分とは違う見方や考え方がある」ことに気付きました。また、友達の考え方やまとめ方を参考にしようと「刺激」を受けた人も多いでしょう。「視野を広げる」ということは、現実の社会事象を知ることだけではありません。内なる自分自身の見方や考え方を深めることは、自分以外の誰かと関わりあうことで初めて可能となります。そんな意味で、この学習を通じ生徒たちは「学校でしかできない」学びをすることが出来ました。
県立歴史館での学習を振り返る
地域探索では、県立歴史館の福島正樹先生から、企画展「山と海の廻廊を行く~信濃と北陸をつなぐ道」について詳細な解説をして頂きました。東日本と西日本は、新幹線ができる1000年以上前から3つの道「東海道」・「北陸道」・「東山道(のちに中山道)」でつながっていて、それらはすべて長野県やその周辺を通過しているんですよ。長野県は日本の東と西を結ぶとても重要な場所なんです。・・・
学校では
長野は東日本と西日本との境であり、5つあるJRのうちの3つが長野県を通っていたり、60Hzと50Hzの電力の境があったりと、長野県は地質、文化、経済において東西を分ける境目である。
糸魚川でしか取れないヒスイが塩尻で見つかったり、長野の赤色の土器が北陸で見つかる一方で、北陸にしかない白い土でつくられた土器が長野で見つかったり、海がない長野でシュモクザメの絵が描かれた器やサケの背骨の耳飾りが見つかったりしたことなどから、長野は大昔から北陸と深く交流していたことがうかがえる。
長野の土器の模様や形が北陸に伝わったのち、北陸の土器の形が長野に持ち込まれたことなどから、文化や技術はずっと発信する側、ずっと受信する側であることはあり得ないことがわかる。情報を発信する側と受信する側の立場は、逆転することがある。
★「つなぐ」
長野には北陸道と東海道を結ぶ「道と道をつなぐ道」が通っていて、屋代はそうした道をつなぐ「つながりの地域」だった。道の途中には駅家(うまや)と呼ばれる休憩や馬の乗り継ぎをする場所があった。今は新幹線で長野は北陸とつながったが、何千年も前から北陸と道でつながっていた。
などと学習を振り返る中で、生徒たちは古来から長野県と北陸地方には密接なつながりがあったことを改めて確認しました。