驚く・ビックリ 他教科の授業の様子、他教科の生徒の様子。 ー自分の授業を省察してみようー

1月26日(木) 【M先生に授業の様子を紹介して頂きました】2年生の国語の授業を見学させてもらいました。まず始業前、「2分前なので授業の準備をしてください。」という学級長の声がけを聞いて、チャイム前に全員が着席して準備が整っているという場面に出会いました。学級で話し合って取り組んでいるそうです。授業が始まるとまず「漢字テスト」。出題漢字の難しさにも驚きましたが、テスト後に間違えた漢字をGMLノートに書き出している自主的な姿が素晴らしいなと思いました。
 本時は「走れメロス」について、登場人物の描かれ方・変化を比べて「対比」の構図を探っていく授業でした。前時に一人一人調べた内容をグループで共有する場面では、「暴君」という言葉について、Yさん「話の流れから、王様?」Tさん「君って王様につくんじゃない?」Uさん「え、暴れん坊ってことじゃないの?」といった話し合いから、クロムブックで検索をし「君主」という言葉を導き出して「やっぱり」と言葉の意味を納得する場面がありました。その後Uさんは、「暴君なんだけど・・・暴れん坊ではなくて・・何か私の言いたいこと伝わる?」、Yさん「分かるよ。人思いのところもある。」と言葉にならない自分の思いを友に伝えようとしたり、聞く方は理解しようと教科書と睨めっこして指さしながら考えたりしていました。国語において、ここまで文章や言葉を大切にした学びをしているのかと感動しました。終末には、対比の構図をまとめたことから新たな問いを考えました。この問いは各自で立てているのでクラス人数分の問いが集まりました。(例えば「メロスから勇者と呼び方が変わったのはなぜか?」「なぜディオニスは悲しい顔をして、身代わりの男を磔刑に処すのか?」)クラス全員の問いが明らかになったとき、この「走れメロス」を生徒のみなさんがどのくらい自分のものにしているだろうかと想像すると見学した私まで「早く明日の授業にならないかな」とワクワクしてきます。
 あっという間の1時間の授業。他教科目線では「国語でこんな深い学びをしているから、社会でもできるのか」と教科間のつながりを感じた1時間でした。(M)