感動という言葉は、この日に使うためにあった!ー最高の総合文化発表会ー
2月22日(水) 総合文化発表会当日。快晴の空の青さと、冠着山をはじめとする山々がかぶったような雪の帽子の白さがきれいな、冬らしい朝を迎えました。凛とした寒さ厳しい空気の中、山頂の雪帽子がどことなくあったかく感じました。その感覚は、この総合文化発表会でも同く、生徒の凛とした部分を、あったかい空気がつつみこんだ素晴らしい一日となりました。
3年生にとって中学の3年間は、思い切り叫ぶことも、思い切り飛び跳ねることも許されなかったつらい日々が多かったと思います。だからこそ、今日ここに、総合文化発表会を開催することができ、何よりよかったと思っています。
本当に見どころ満載の発表会でした。まず、冒頭のO生徒会長の素晴らしいあいさつが皆さんに火を付けてくれました。そして、一人ひとりの探究学習の発表が、実は大切な時間でした。1年かけてやってきた研究のまとめを、自分の言葉で発信している姿はとても輝いていました。これから先、時に自分の探究が行き詰 ることがありますよね。そんな時、仲間や先輩の学び方は大いに参考になります。例えば、どちらの方向に進めればよいのか、広がりをどう作るか、どう深く掘り下げるか…。今日、見合ったり聞き合ったりしたことはきっと役に立つはずです。
午後のステージでは、課題を若い人に焦点を当てて答えを見いだそうとした1学年の発表、実際どうなの?と、データの裏付けを現地取材を通してまとめた2学年の発表、仮説検証型で、様々なデータから絞り込んでいった3年生の発表、聴きごたえのある発表でした。市立長野中や、諏訪清陵附属中の探究学習の動画も送っていただき、視聴することができました。
科学班の発表では、プレゼン力の高さを感じました。1年間の取組の成果ですね。合唱班は、歌う楽しさを伝えてくれました。吹奏楽班は、素敵な演出とともに、練習の成果がわかる演奏を聴かせてくれました。そして、新生徒会による企画は、3年生への感謝を伝える心のこもった、あたたかな時間となりました。
何といっても圧巻だったのは、各学年の合唱。どの学年も素晴らしい歌声でした。「あと一歩だけ前に進もう」…歌声とともに、一歩踏み出す勇気を感じた2年生の合唱。令和5年度は、皆さんの時代。その勇気を大切に頑張ってほしいと願っています。“青い鳥”が青空を力強く羽ばたく様をイメージできた1年生の合唱。青い鳥がしっかりと見えましたよ。今年輝き始めた光を、学年の仲間全員で助け合って、さらに輝きを増そうとする決意の表れを感じました。そして、3年生の歌う姿をしっかりとまぶたの裏に焼き付けようとしましたが、眼だけではなく、耳にもしっかりと残る素敵な合唱でした。最後の全校合唱は…もう言葉は入りませんよね。念願が叶いましたね。本当に最高でした。
今日の生徒の皆さんの姿から、10周年記念式典を終え、これからの10年に向けて力強く前に進み始めていることが本当に良くわかりました。「自分の力を内から外へ。」まさに、これから求められている力ですね。外へ発信するすべは、声でも、字でも、タイピングでも自分ができる方法で良いですよね。中高一貫校ですので、6年間丸ごと自分の夢のために必要なチャレンジができます。そして仲間がいることで、それがさらに加速できることを、今日、皆さんが姿で示してくれました。本当によく頑張りましたね。ありがとうございました。私たち職員は、これからも、みなさんの成長を願ってやみません。応援しています。