1年理数科公開授業

公開授業
 5月19日(土)の公開授業で1-7担任勝山先生がクラスでおもしろい授業をするというので、参加してきました。

 始めに勝山先生は、「数学も言葉を理解する能力、国語力が大切」ということを伝え、問題へ。

問題
 40人のクラスで3人の代表を選ぶ選挙が行われました。立候補者は5人。各候補者は開票時に自分の得票しか知らないこととして、自分の得票を聞いたとき、当選を確信できる得票数は何票でしょう。(本物はもっと楽しい内容です。)

 記者は予習して導きだした「9票」の答えを意気揚々と板書しましたが、不正解。アレッ?生徒諸君より前に問題をもらっていたのに。

 板書した4人に説明させ、なぜ不正解なのかの検証と、正解者の考え方のポイント 注目する情報は(代表者+1)と投票数 を解答者と先生の説明で理解しました。

 そして、上の問題の「代表を4名選出」あるいは「立候補者5名に、やる気満々の〇〇君も加わり6名の候補者」など条件を変えてみましたが、やはり 注目する情報は(代表者+1)と投票数 だけでした。

 授業の最後に、勝山先生は「いくつもある情報をすべて使おうとするのではなく、どれを使い、どれを捨てるのか取捨選択することが数学的思考には必要」と締めくくりました。

 今回の授業は記者の文系頭を痛感しつつ、「言葉で内容を理解し、その中にある情報を取捨選択しながら数学的に思考する」ことと、この問題から小選挙区制がなぜ2大政党制をつくり出してしまうのかということを学べた楽しい授業でした。

 他にも、1年理数科諸君には「問題の種」が蒔かれているそうなので、次回が楽しみです。